米Apple Inc.が、VR技術ソリューションを持つNextVRを買収したという報道が、ブルームバーグやウォールストリートジャーナルといったグローバルメディアより流れた。ソース源は、どのメディアも9toMacとしている。NextVRは、主にスポーツやコンサートイベントをVR化、VRヘッドセット向けに配信する技術ソリューションに特化した新興企業買収金額といった詳細は開示されてないが、先月初めにおいて9toMac とBusiness Insiderが初めて、Apple社による買収の動きについて公にした際、買収額は1億ドルで交渉、としていた。
NextVRは今週正式に閉鎖したと伝えられている。NextVRはWebサイトに「新しい方向に向かっている」と、Apple社に吸収されていることを示唆するメッセージを表示。過去には日本のソフトバンクからも投資を受けたことがあるが、2019年初めにシリーズCラウンドの資金確保に失敗し、当時は40%以上のスタッフ削減を強いられた
この買収により、Apple社はVR技術と拡張し、さらにARヘッドセットの開発を進め、連携するソフトウェアとコンテンツを提供できるようになる。Apple社は、iOS向け拡張現実ARフレームワークARKitを使用した将来のヘッドセット用のプラットフォームを公開している。NextVRの最大の強みは、長年にわたってスポーツリーグとの間に築いてきたパートナーシップだろう。全米バスケットボール協会(NBA)を含むスポーツリーグやFox Sports、Wimbledon、その他ライブミュージックなど、エンターテインメントネットワークと提携している。NextVRが保有する40以上の技術特許のなか、ビデオストリームをアップスケールする技術も持つ。VRライブストリーミングの専門知識も持ちあわせていることで、ライブコンサートやeSportsなどへの展開も可能だ。
(ザッカメッカ)