ソニーは、35mmフルサイズ対応α Eマウントレンズとして、ズーム全域開放F値2.8の明るさで、広角12mmを実現した大口径超広角ズームレンズGマスター「FE 12-24mm F2.8 GM」を2020年8月7に発売する。希望小売価格は税別380,920円。

プレミアムレンズシリーズであるGマスターの高い設計基準により、解像性能とぼけの両立を実現。各レンズの諸収差が良好な状態になる光学設計とともに、製造工程におけるレンズ1本ごとの徹底した調整を行っているという。

最前面には、αレンズの中でも最大径の大口径超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズを使用。その最前面の1枚を含めた計3枚のXAレンズと、別の非球面レンズ1枚を組み合わせることにより、非点収差、コマ収差、像面湾曲を徹底的に抑制。これにより、画面周辺部までの解像性能と輪線ぼけを抑えたぼけ味を両立しているという。

また、ED(特殊低分散)ガラス3枚とスーパーEDガラス2枚を合わせることで、色収差も補正。大口径レンズや曲率の大きいレンズでも全面に均一な薄膜を作成できる新開発の「ナノARコーティングII」で、ゴーストやフレアも大幅に抑制。さらに、2つのフォーカスレンズ群を動かすフローティングフォーカス機構を搭載することで、ズーム全域で最短撮影距離0.28 mの高い近接撮影能力を実現しながら、全ての撮影距離においてシャープな描写が可能。

このフローティングフォーカス機構には、カメラ本体のスピード性能が今後も高まることを見据えて新規設計したXD(extreme dynamic)リニアモーターをフォーカスレンズ群ごとに2基ずつ、計4基搭載。XDリニアモーターのために開発された制御アルゴリズムと組み合わせることで、高速・高精度・高追従かつ静粛なAF性能を備えているという。

さらに、これらのレンズや機構等を効果的に配置する最新の光学設計とメカニカル設計により、最大径約97.6 mm、長さ約137 mm、重さ約847 gと小型軽量を実現としている。

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「FE 12-24mm F2.8 GM」で撮影した作品
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(以下、プレスリリースより引用)

■その他の特長

  • インナーフォーカスのため、フォーカシング時の重心の変動が少なく、バランスよく撮影可能
  • ズーミング時も開放F値2.8で一定のため、露出の変化がなく快適に動画撮影が可能
  • 9枚羽根の円形絞り、XAレンズの使用、球面収差の最適化による、美しいぼけ描写を実現
  • カメラ本体から好みの機能を割り当てることのできるフォーカスホールドボタンを搭載
  • マニュアル時でも精緻なピント合わせができるリニア・レスポンスMFを備えたフォーカスリングを搭載
  • 屋外でも安心して撮影できる防塵・防滴※3に配慮した設計。汚れを防止するフッ素コーティングをレンズ最前面に使用
  • 市販のシートタイプのフィルターを装着できるリアフィルターホルダー搭載。フィルターを切り抜く際に役立つフィルターテンプレートも同梱
  • レンズ一体型のフードでフレアやゴーストの原因となる光をカット。フードまで覆うロック付き専用キャップも付属