Blackmagic Designの発表によると、OS Studiosが同社の製品を使用して、“Blockeley University”内で行われたカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)の2020年度バーチャル卒業式および2日間の音楽フェスティバルを制作したという。Blockeley Universityは、UCバークレーのキャンパスを人気ビデオゲームプラットフォームのMinecraftで再現した詳細なレプリカであり、すべて同大学の生徒たちによって構築・運営されている。
ニューヨークを拠点とし、世界規模で活動を行うOS Studiosは、スポーツならびに拡大し続けるゲームやeスポーツの世界に焦点を当てたコンテンツおよびライブ制作向けの、クリエイティブ/制作/コンサルティングサービスを提供している。OS Studioの共同創設者/クリエイティブプロデューサーのジョン・ヒギンス氏は次のようにコメントしている。
Blockeley Universityの学生チームは、Minecraftでキャンパスと音楽フェスティバルを制作しました。彼らは擬似的な卒業式と音楽パフォーマンスを制作する上で私たちに協力を依頼してきました。卒業式のスピーチやフェスティバルの音楽をゲーム内で聴くことはできなかったので、全ライブストリームの音声および映像はOS Studioから配信されたものです。
バーチャル卒業式と音楽フェスティバルは2日間にわたって5時間ずつ放送された。そのワークフローでは、Blackmagic DesignのBlackmagic Web PresenterやBlackmagic Video Assist 4Kモニター/レコーダー、HyperDeck Studio Miniレコーダー、Smart Videohub 40×40ルーター、各種コンバーターが使用された。
Blackmagic Web Presenterでプログラムフィードを2台のコンピューターに送信することで、プロデューサーはリモートでマルチビューフィードを得られた。最終的なプログラム出力はTwitchを含む様々なビデオプラットフォームに送信された。OS Studiosのあらゆる制作で使用されるBlackmagic Video Assist 4Kは、バックアップレコーダーとして、また、リモートホストのウェブカムのフォーカスレベルをチェックする目的でも使用された。
HyperDeck Studio Miniは、音楽やスピーチ、その他の録音されたセグメント(DJセットやビデオデザインなど)を再生するための頭出しに使用された。また、HyperDeck Studio Miniはアングルの異なる全バーチャルカメラおよびラインカットの収録にも使用された。Smart Videohub 40×40ルーターは、全カメラアングル(ゲーム、リモートホスト、ゲームをプレーするファンなど)がルーティングされるリモートエンジニアのチーフセットアップに使用された。
今年の学生たちは例年通りの卒業式に列席できないので、彼らが構築したBlockeleyキャンパスを活かしたバーチャル体験を制作することは私たちにとっても興味深いものでした。OS Studiosが独特である理由のひとつとして、私たちは、自分たちがお客様にとってのオペレーティングシステムであるという概念に基づき、各プロジェクトに応じたカスタムワークフローを構築します。
NBAのTwitchチャンネル、NBA 2Kリーグドラフト、Bud Light Seltzer Royaleチャリティーストリームなど、OS Studiosは数多くのライブおよびイベント制作、放送、コンテンツ戦略、eスポーツのトーナメントおよびリーグ制作、Twitchチャンネルの管理および運営を提供している。
以上のサービスを提供するために、OS Studiosはニューヨーク本社にあるメインの放送スタジオとコントロールルームに分割して導入された様々なBlackmagic Design製品を使用して、プロジェクトごとに異なるワークフローを構築する。プロジェクトによってはリモートコントロールルームが必要となる場合もある。
仕事の50%を占めるメインコントロールルームでは、Blackmagic DesignのBlackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2、Blackmagic Micro Studio Camera 4K、HyperDeck Studio Mini、Mini Converterを使用しています。後はプロジェクトに応じて、ATEM Constellation 8Kをメインスイッチャーとして使用します。その他の細かなショットや複数のロケで撮影するライブプロダクションのBユニットには、ATEM 4 M/Eおよび2 M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 1 M/E Advanced Panelを使用します。
最近では、OS StudiosはATEM Constellation 8Kを使用してSLAM Magazine用のリモートプロジェクトを行った。
SLAMのプロジェクトは6対6で行われる「Call of Duty」の番組で、全員がリモートという環境でした。映像間のすばやい切り替えを数多く行う必要がありました。多くのM/E設定や、オーディオ、グラフィック、ラインカットのコントロールを一人で担当する上で、ATEM Constellation 8Kは正しい選択でしたね。
完全なリモート体制に移行したOS Studiosのライブプロダクション・プロデューサーたちは、それぞれの自宅にベーシックなコントロールルームを構築し、各自がBlackmagic Micro Studio Camera 4K、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 1 M/E Advanced Panel、HyperDeck Studio Miniを使用して、ストリーマーたちからアップロードされたコンテンツを処理している。また、同社のポストプロダクションチームもHyperDeck Studio Miniを使用して、ゲームコンテンツの収録と取り込みを行っている。
リモートワークフローに移行しましたが多忙です。ゲームは元々リモートで行われることが多いですからね。3月の終わりから、524時間のコンテンツを作成し、515万分(8万5千時間以上)の視聴を記録しています。新しい形態にシームレスに適合できました。Blackmagic Designの頑丈で柔軟な製品を含め、必要な機器の大部分はすでに導入されています。