ハッセルブラッド・ジャパンは、2019年6月にコンセプトとして発表された中判ミラーレスデジタルカメラ「907X 50C」を2020年秋に発売する。希望小売価格はオープン、参考価格は以下の通り。
- 907X 50C:税別735,000円
- 907Xコントロールグリップ:税別84,000円
- 907Xオプティカルビューファインダー:税別56,000円
907X 50Cは、デジタルバックであるCFV II 50Cとカメラボディの907Xを1つに統合した中判ミラーレスデジタルカメラ。中判5000万画素CMOSセンサー(43.8×32.9mm)を備えたCFV II 50Cデジタルバックは、1957年以降に製造されたほとんどのVシステムカメラで使用できるほか、サードパーティのテクニカルカメラまたはビューカメラにも使用可能だという。
CFV II 50Cは、3.2インチ 2.36Mドットの鮮明なチルトリアスクリーンを採用。タッチ操作で、設定、画像再生、メニューなどが可能。Xシステムと同じボディ内蔵型の新しいバッテリーデザインが採用されたことで、全体のサイズが小さくなり、USB-Cポート経由でカメラ内充電が可能。
CFV II 50Cを最小の中判カメラボディ907Xと組み合わせることでコンパクトなカメラシステムで使用可能。CFV II 50Cのチルトスクリーンによって、Vシステムのクラシックなウエストレベルの撮影スタイルでの写真体験を可能としている。
907Xを使うことにより、全ての高品質なXシステムレンズに加え、アダプターを介して、Hシステム、Vシステム、XPanレンズを含む幅広い種類のハッセルブラッドレンズが使用できる。さらに、907Xはさまざまなサードパーティ製のアダプターやレンズとの互換性を実現。アクセサリーとして、907Xコントロールグリップと907Xオプティカルビューファインダーが用意されているという。
(以下、プレスリリースより引用)
■907X 50Cの主な機能
- 中判5000万画素CMOSセンサー(43.8×32.9mm)
- 14ストップのダイナミックレンジ
- ハッセルブラッド ナチュラルカラーソリューション(HNCS)
- 16ビットRAW画像とフルサイズJPEGによる撮影
- 高解像度3.2インチ2.36Mドットのチルト可能なタッチスクリーン
- フレームレート60fpsによるスムーズなライブビュー
- 動画:2.7K(2720×1530)、フルHD(1920×1080)/16:9の比率でセンサーの全幅をカバー
- スワイプおよびピンチなどを含むタッチ操作を備えた直感的なユーザーインターフェイス
- USB-Cポート経由でカメラ内充電のオプションを備えたバッテリースロット(Xシステムと共通のバッテリー)
- 1957年以降に製造されたほとんどのVシステムカメラに加えて、サードパーティのテクニカルカメラまたはビューカメラとの互換性
- すべてのXCDレンズとの完全な互換性
- オプションのXHレンズアダプターを介したAFを含むHC/HCDレンズとの完全な互換性(シャッタースピードが1/2000を使用できるHC/HCDレンズでのみオートフォーカスが使用可能。HC120マクロ、HC120マクロIIのみマニュアルフォーカス。)
- Vシステムレンズ、XPanレンズ、およびサードパーティレンズとのXV、XPan、サードパーティのアダプターを介した互換性
- UHS-II対応SDカードデュアルスロット
- オーディオ入力/出力コネクター
- フラッシュイン/アウトコネクター
- Wi-Fi接続とUSB-C接続による、テザー撮影が可能
- Phocus Mobile 2によるポータブルワークフロー
- 主な画像機能にすばやくアクセスできるクローム仕上げの907Xコントロールグリップやアイレベルでの撮影を容易にする907Xオプティカルビューファインダーなどのオプションのアクセサリー
- 907Xの超薄型、軽量ボディによりSWCのようにCFV II 50Cを使用可能
- 907X 50C重量:740g(CFV II 50C:540g/907Xカメラボディ:200g)