Optical Disc Archive Gateway Software全体像
ソニービジネスソリューション株式会社は、大容量光ディスクを用いたアーカイブ向けデータストレージソリューション「オプティカルディスク・アーカイブ」の新しいソフトウェアとして「オプティカルディスク・アーカイブ ゲートウェイソフトウェア(Optical Disc Archive Gateway Software)」を2020年内に発売する。希望小売価格はオープン。
システム管理コンソールGUIイメージ
同ソフトウェアは、オプティカルディスク・アーカイブ商品(以降、同社商品)とHDDやSSDなどのストレージシステムとの連携により、コールドデータの円滑な統合管理を実現するミドルウェア。「オプティカルディスク・アーカイブPetaSite(ペタサイト)拡張型ライブラリー「ODS-L30Mシリーズ」を複数束ねて、ストレージ容量と性能の拡張および冗長性の向上を可能にする。
また、同社商品に接続可能なインターフェースとして、新たにAmazon Web Services Simple Storage Service(AWS S3)に対応。ファイルサーバーで標準的に利用されるプロトコル(NFS、SMB/CIFS)にも対応し、多様な上位システムと容易に連携し、データ移行を円滑にするとしている。様々なインターフェース採用により、クラウドサービスとオンプレミス設備が共存するハイブリッドクラウド環境でのアーカイブデータ管理の課題解決に貢献する。
さらに、データ暗号化やメディア複製機能を搭載しているため、堅牢な同社商品と組み合わせることで特に高い安全性能を有するデータ保護のソリューションも提供。ランサムウェアやデータ改ざんから守るデータセキュリティー対策や、自然災害や障害に対するBCP用途で活用できる。主な特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
1.PetaSite拡張型ライブラリー(ODS-L30Mシリーズ)を統合管理
ODS-L30Mシリーズに格納された5.5TB容量のカートリッジをまとめて管理し、大容量ストレージとして利用可能です。また、最大2.9PBのPetaSite拡張型ライブラリーシステムを複数同時制御します。さらに、2021年に予定する次期バージョンアップにより、数百PBの大容量アーカイブストレージの構築が可能となります。ノードクラスタリングにも対応し、容量、性能の拡張性と、高い可用性を持ちあわせたアーカイブストレージ構築を実現します。
システム構築例
2.AWS S3などの豊富な接続インターフェースを採用し、ハイブリッドクラウド環境に柔軟に対応
接続インターフェースとして、オブジェクトストレージサービスで代表的に利用されるAWS S3互換インターフェースに対応しました。標準的なファイルインターフェースとしてNFS、SMB/CIFSプロトコルにも対応し、ストレージ領域ごとに利用方法を選択できます。豊富な接続インターフェースの採用により、1つのシステムでさまざまなユーザーにアーカイブボリュームを提供することができます。新開発のAWS S3互換インターフェースを用い、クラウドサービス利用とオンプレミス管理の両立を実現できることで、ハイブリッドクラウド環境下でオプティカルディスク・アーカイブのメリットを最大限に生かしたアーカイブストレージの構築が可能となります。
豊富な接続インターフェース
AWS S3インターフェースによるハイブリッドクラウド運用イメージ
3.データ保護機能の充実
カートリッジの物理破損や紛失に備えるカートリッジ複製機能や、セキュリティー脅威に対するAES256など暗号化機能に対応しています。オプティカルディスク・アーカイブは、高い堅牢性をもち、書き込みが一度限り可能なWORM(ライトワンス)記録方式を採用しているため、本ソフトウェアと組み合わせたソリューションは、高度なデータ保護を実現しています。記録したカートリッジは、PetaSite拡張型ライブラリー内で利用するだけでなく、オフライン管理(棚管理)することができます。情報セキュリティー対策や災害時のデータ復旧などBCP対策のためのカートリッジの遠隔地保管や、データセンターとユーザー間におけるデータ輸送目的などに活用できます。
4.その他の機能
- アーカイブボリューム(テナント)アカウント管理
- オプティカルディスク・アーカイブカートリッジを介したデータ輸送(カートリッジオフロード機能)
- Webブラウザ、コマンドライン、API制御によるシステム管理コンソール
- ドライブユニット「ODS-D380U」(別売)を用いた記録済カートリッジのデータ読み出し(2021年対応予定)
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