平和精機工業株式会社は、軽量ビデオ三脚シリーズの新製品として「NX-100C/MC」「NX-300C/MC」を2020年11月下旬に発売する。ラインナップと希望小売価格は以下の通り。

  • 「NX-100C」ミラーレス・小型カメラ用高性能軽量三脚システム。グランドスプレッダー
    希望小売価格:税別100,000円
  • 「NX-100MC」ミラーレス・小型カメラ用高性能軽量三脚システム。ミッドスプレッダー
    希望小売価格:税別100,000円
  • 「NX-300C」業務用・中型カメラ用高性能軽量三脚システム。グランドスプレッダー
    希望小売価格:税別150,000円
  • 「NX-300MC」業務用・中型カメラ用高性能軽量三脚システム。ミッドスプレッダー
    希望小売価格:税別150,000円
  • 「NH10」(2021年1月発売予定)75mmヘッド単体
    希望小売価格:税別69,000円
  • 「NH30」(2021年1月発売予定)75mmヘッド単体
    希望小売価格:税別100,000円

同NXは、「軽量三脚=低機能で安価」というこれまでの常識を覆すべく生まれた「Made in Japan」の高性能軽量ビデオ三脚シリーズ。2020年度のグッドデザイン賞も受賞している。

NX-100モデル

小型カメラに特化したNX-100モデルは、ミラーレスカメラとキットレンズの最軽量の組み合わせからバランスが取れるようにカウンターバランスの設定が施されている。パン、ティルトのドラグに関しても、軽量なカメラであっても絶妙な粘り感と操作性が発揮されるよう、最適な調整がされているという。裸のミラーレスカメラ、一眼レフから小型ハンドヘルドカメラ、簡単なリグを組んだ小型カメラまで対応する。

NX-300モデル

NX-300モデルは、カウンターバランスレンジが特長で、2~10kgまで幅広く対応するため、リグを組んだ小型カメラから、中型ハンドヘルドカメラ、本格的なリグを組んだシネマカメラまでこの三脚一本で対応可能。

ミッドスプレッダーモデルのNX-100MC/NX-300MCは総重量3.8kg。構造や素材、構成パーツを一から精査し、新機構の採用、徹底的な部品削減、主要部品の樹脂化を行い、操作感や機能性を損なうことなく軽量化を実現。

日本の熟練の職人が組み立てることを前提に、最大限の性能を発揮できる攻めの設計を行い、その結果パン・ティルトのガタつきやバックラッシュの大幅軽減に繋がったとしている。

新設計の段階式カウンターバランスシステムを採用し。完全なカウンターバランスフリー状態の0に加えて5段階あり、スピーディーなセッティングが行える。

操作感、耐久性、信頼性を重視し、ドラグシステムに金属積層ユニットを採用。ローコストな樹脂ユニットに比べて、動き出しが滑らかでバックラッシュも抑制され、その上経年使用時の耐久性に優れている。また、ドラグダイヤルをゼロに合わせて保管する必要はない。

パン、ティルトのドラグは、抵抗がないフリーを入れてそれぞれ4段階。最高級シリコーングリースを使用しているので上質な粘り感があり、-40℃から+60℃の温度域で使用しても操作感は変わらないという。

システムの軽量化のため新しく設計されたカーボン脚は、上段のパイプの幅を広く取ることでねじれ剛性を高め、耐荷重性能も高い構造を採用。スプレッダーとフットパッドは既存のFP-2B、SP-2Bよりもさらに軽量化させたNXシリーズ専用のFP-1B、SP-1Bを採用している。

モニターやライトをアクセサリーアームなどで取り付けられるよう、ヘッド側面に1/4、3/8インチのアクセサリーポートを採用。ベース部分に設けてあり、ヘッドの搭載重量や重心高、前後バランスに影響を与えない。また、ヘッド左側面にもセレーションを設けており、追加の左パン棒やアクセサリーを取り付けることが可能。

75mmボール三脚とフラットベース機材のどちらにも取り付け可能なデュアルヘッド仕様により、スライダーやスケータードリー、フォト三脚にまで取り付けて使用できる。

スライドプレートをサイドからワンタッチでヘッドに着脱できるため、撮影現場で快適かつ素早いセッティングが可能。また、自立一脚のTH-Mや電動ジンバルTH-G3などと互換性があり、一部他社製品にも使用でき、様々な機材へすぐにカメラを載せ替えることが可能。

LED付き水準器。暗い場所でも水平が取れるよう水準器にはLED照明が内蔵されている