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ユーザーの要望で誕生した32インチの4Kカラーマネージメントモニター「SW321C」

「SW321C」は、AQCOLOR SWシリーズラインナップに属し、フォトグラファー、ビデオグラファーなど色の再現性にこだわるユーザーのために開発されたカラーマネージメントモニター。同シリーズは27インチサイズの製品が多くあるものの、32インチの大画面製品が不足していた。32インチかつ4K解像度の製品を必要とするユーザーの要望に応えるためにSW321Cは開発された。

SWシリーズモニターは発売以来、ユーザーからたくさんのフィードバックをもらっており、その中でも多いのが、作業環境をできる限り適切に調整しているにも関わらず、やはりハードコピーとモニターでの見え方が完全一致できないことで苦労する点だという。その大きな理由は、紙とモニターの反射具合に差があるからだ。この問題を解決するために、自社パネルメーカーAUOと共同に研究を重ね、新型の「ARTパネル」を開発した。このパネルは光の反射を最小限まで抑え込み、紙の質感に限りなく近づいている。

SW321Cの特長は、ハイスペックをリーズナブルな価格で実現していることだ。32インチ大画面に4K解像度、ムラとユニフォミティが補正され、AdobeRGB 99%、DisplayP3 95%カバーのハイグレードカラーマネージメントモニター。USB Type-C端子搭載で60W給電も可能で、高さ調整・回転可能、遮光フード標準搭載。さらに、反射がほとんどない新型ARTパネル採用により、欲しい機能全部入りのカラーマネージメントモニターといえるだろう。

企画・開発の際には、紙の質感をシミュレートするARTパネルを量産する方法に苦労したとしている。実験室で理想なパネルを作り上げることと、それを量産化することはまったく別ものだという。実験段階のARTパネルは壊れやすく、とても高価な原材料を使用しており、クオリテ・耐久性と量産性のバランスを見つけるために、様々な方法で構造を改善し、2年の開発を経てSW321Cが完成したという。

高品質で低価格、欲しい機能がすべて揃っているカラマネモニターのSW321C。フォトグラファー、ビデオグラファーおよびその他色精度をこだわるユーザーは一度試してみてはいかがだろうか。