映像中継送信機TVU One V3追加機能を紹介

映像中継送信機「TVU One V3」の追加機能として、5G内蔵モデムおよび4K HDRに対応した。

多くの放送局で使用されているTVU Oneシリーズは、これまでも外部5Gデバイスを用いたUSB・Wi-Fi・Ethernetテザリングには対応していたが、今回5Gモデムを内蔵した新モデルが発表された(現在技適マークの取得を進行中)。

また、映像フォーマットとして、これまでの4K60p対応がさらに進化し、4K HDR 60p対応製品の出荷を開始となった(4K HDR 60p受信には専用受信機VS3600が必要)。

5G対応モデルは、SIMを挿すスロット合計6つ内2スロットが5G SIM対に対応。4G/LTE互換モデムのため、これまで通り4G/LTE用SIMでも使用可能。5G規格は最新仕様に準拠したモデルで、技適マーク取得を進めているという。4K HDRは、HDR/HDR10の両規格、カラースペースはREC.709/REC.2020の両規格に対応する。

5G内蔵モデムの選定にこだわり、欧米で5G認証をいち早く進めているベンダーのモジュールを使用しており、日本国内の最新仕様もウォッチし、長い期間安心して使用できるようにモジュールを選定しているという。

5Gはしばらく、限定的なエリアでの利用になるが、5Gエリアでは4K、4G/LTEエリアではフルHD、といった使い分けを一台で行うことが可能だ。

TVU Oneシリーズは独自伝送プロトコル「IS+」の性能に定評がある。回線状況に合わせて適切にビットレートとFEC誤り訂正量を調整し、安定した映像伝送を実現。5Gによりさらに広帯域の安定伝送が可能になった。5Gのもう一つのメリット「低遅延」に関しても、今後さらなる映像伝送遅延の短縮化を進めていくとしている。