Blackmagic Designの発表によると、文学の祭典「Cheltenham Literature Festival」において、10日間にわたって行われた多数のイベントのライブ制作に、Blackmagic URSA Broadcastを機軸としたマルチカムワークフローが使用されたという。
同文学の祭典は、その71年の歴史で初めてBubble Productionによりデジタルで開催された。同社の社長であるグラハム・エッセンハイ(Graham Essenhigh)氏は次のようにコメントしている。
今年のヘイ・フェスティバルにおける300以上のイベントをオンライン配信した実績が買われ、Cheltenham Literature Festivalの制作依頼を受けました。この文学祭での大きな違いは、イベントの開催場所で制作し、会場のスクリーンに映像を映し出すと同時に、オンライン視聴者に対してデジタル配信を行なったことです。
3ヶ所の会場には、それぞれ3台のBlackmagic URSA Broadcastカメラと1台のMicro Studio Camera 4Kが設置され、全カメラにFujinonのB4 HDレンズが装着された。
距離の関係でケーブルの長さを最小限に保つことが重要でした。また、Teranex Mini Quad SDI to 12G-SDIおよびTeranex Mini 12G-SDI to Quad SDIコンバーターを多重化システムとして使用しました。
カメラは、これらのユニットに1080p50でフィードするように設定された。これらの会場のうち2ヶ所はタクティカルファイバーでリンクされ、ATEM 1 M/E Production Studio 4KおよびATEM 1 M/E Advanced Panelを設置した中央制御エリアに4分割で送信された。通信、タリー、同期用のフィードがここからカメラに送られた。3つ目の会場は中央制御室から1km離れていたため、映像をローカルでミックスし、収録を会場で行なった。ミックスされたフィードは、伝送ストリームを介してアップリンクされ、中央制御室からコンテンツが出力された。
すべてのカメラはソフトウェアレコーダーを介して個別収録され、HyperDeck Studio Miniでバックアップされた。各マスターミックスは、ProRes 422バージョンとウェブ用のH.264バージョンが収録された。
このワークフローは、SNS用のメディアコンテンツを作成している編集スタッフにリンクされました。10GBのネットワークを介して、ミックスにアクセスして制作を行いました。高解像度のファイルは、制作パートナーであるDreamteam TVと共有され、Sky ArtsとMarquee TV用のハイライトとして編集されました。
過去10年でBlackmagic Designのファンとなりました。制作機材のほぼすべてを徐々にBlackmagic Designに切り替えました。暗いホールではURSA Broadcastでノイズが生じるのではないかと懸念していたのですが、カメラからは本当に美しい映像が得られました。素晴らしいとしか言いようがありません。現在、弊社では10台を所有していますが、欠点はないと言えますね。
個人的に感じる最も大きなチャレンジは、誰もが既成概念にとらわれていることです。私はニュースや時事問題を扱ってきたのですが、その経験から困難な状況の中で解決策を見いだすことができる能力を培いました。その良い例が、今回、多重化システムとしてTeranex Miniを使用したことでしょう。普通とは異なる使用方法ですが、必要としていたことを実行できました。これが最終的に最も需要なことではないでしょうか。
こういった点において、弊社は最も優れていると言えます。クライアントのために臨機応変に対応し、物事を先に進めることができるため、多数の契約を得ています。しかし、これは適切な機材無くしてはできません。弊社が保有するBlackmagic Design製品一式はそれを確実なものとしていると思います。