AXSメモリー用カードリーダー新モデル「AXS-AR3」

ソニーのデジタルシネマカメラVENICE・F55・F5でRAW/X-OCN収録メディアであるAXSメモリーの新しいカードリーダー「AXS-AR3」が2021年3月に発売される。現行機種「AXS-AR1」からアップデートされた点は、Thunderbolt 3インターフェースとなり、またWindows OSにも対応したことだ。

現行のAXS-AR1は先代のThunderbolt 2コネクタだが、すでにMacは全てThuderbolt 3搭載となっており、ユーザーはThunderbolt 2-3変換ケーブルを介して接続して使用している。また、Windowsでもハイエンド機器を中心に普及が加速していることから、最新のインターフェースを搭載したリーダーをリリースしたという。

コピー速度についてはAXS-AR1と変わらないが、AXSメモリーに記録されたRAW/X-OCNファイルを最高9.6Gbps(理論値)でコピー可能。

Thunderbolt 3を採用し、Windows OS/macOS両方で使用可能。これまでWindows環境でAXSメモリーのコピーを行う際はUSB3.0を使用したAXS-CR1を利用する以外の方法がなく、スピードもAXS-AR1と比較して低速でのコピーだったため、Windowsユーザーには待望の高速カードリーダーの登場となるだろう。

また、Thuderbolt 3コネクタはデイジーチェーンに対応しており、Thuderbolt 3インターフェースを搭載したSxSメモリーリーダーSBAC-T40を接続し、VENICEやF55/F5でサイマル記録で使用したAXSメモリーとSxSメモリーを、Windows/Macに対して1コネクタで同時に、それぞれ最高速にてコピーすることが可能だという(※コピー先のSSD側のスペックに依存する)。

開発で苦労した点は、ユーザーから要望が高かったWindows OSへの対応だ。Windowsは機種によって微妙に接続や切断時の挙動が異なる場合があり、それらをカバーできるように開発するのがチャレンジだったという。

撮影現場・ポストプロダクション現場問わず、またMac/Windows OSを問わず、AXSメモリーの高速コピーが必要な方には是非試してほしい製品だ。

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ソニービジネスソリューションブース