キヤノンは、同社のEOSシリーズ用交換レンズであるRF/EFレンズシリーズの累計生産本数が世界最多記録の1億5,000万本を達成したことを発表した。
RF/EFレンズシリーズは、銀塩方式のAF一眼レフカメラEOSシリーズ用の交換レンズとして、1987年に宇都宮工場でEFレンズの生産を開始して以来、台湾キヤノン、キヤノンオプトマレーシア、大分キヤノンの4拠点で生産を行い、幅広いユーザーの支持を受け生産本数を伸ばしてきたという。
これまで生産してきた1億5,000万本を並べると、約12,450キロメートルとなり、地球の直径約12,742キロメートルに迫る長さになる。なお、1億5,000万本目に生産したレンズは「RF70-200mm F2.8 L IS USM(2019年11月発売)」だったという。
1987年に、EOSと同時に誕生したEFレンズは、「USM(Ultrasonic Motor=超音波モーター)」や「IS(Image Stabilizer=手ブレ補正機構)」、「DO(Diffractive Optics=積層型回折光学素子)」など、世界初となる技術を搭載している。
2018年には「EOS Rシステム」が誕生し、大口径・ショートバックフォーカスにより、EOSシリーズの基本コンセプトである「快速・快適・高画質」を実現する「RFレンズ」が加わり、レンズ全体で合計118種類のレンズラインアップを形成し、撮影領域を拡大してきた。
また、これらのレンズ群に支えられ、レンズ交換式デジタルカメラは2003年から17年連続でシェア世界No.1、2019年9月にはレンズ交換式カメラEOSシリーズが累計生産台数1億台を達成している。