BU-43U

キヤノンは、屋外型ロボットカメラシステム「BU」シリーズの新製品として、4K/60P映像の出力が可能なカメラ一体型のロボットカメラヘッド「BU-43U」を2021年7月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格は約300万円前後。

BU-43Uは、フルHD対応の従来機種「BU-42H」と同等の小型軽量設計を維持しつつ、レンズ、センサー、映像処理プラットフォームなどのキーデバイスの刷新により、4K/60P映像の出力に対応している。

BU-43U

光学性能を持つ「L(Luxury)レンズ」の技術を投入した4K対応の光学15倍ズームレンズ、有効画素数約829万画素(3840×2160)の1.0型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV6」など、業務用ビデオカメラで培った技術をもとにキーデバイスを刷新しており、4:2:2(10ビット)の4K/60P映像出力が可能。また、4Kの解像度を持ちながら、最低被写体照度0.2ルクスを実現している。

屋外型ロボットカメラシステムで採用する「U-4プロトコル」に対応し、既存のオペレーションユニットや中継ボックスをそのまま利用することができる。また、本体の大きさは約337mm(幅)×約386mm(奥行き)×約390mm(高さ)、質量は約17kgと従来機種と同等の小型軽量設計を実現。既存の設置空間のまま、フルHDから4Kへと容易に置き換えることが可能だ。

国際電気標準会議が定める水や異物侵入の保護等級の規格「IP55」準拠の防じん・防滴性能を達成しているほか、ブレを軽減した撮影ができる防振機能やワイパーの標準装備により、強風や風雨にさらされる屋外の設置環境に対応する。また、12G-SDI端子を搭載し、12G-SDI対応ケーブル(別売り)1本での4K/60P映像の出力に対応している。