Blackmagic Designの発表によると、著作権使用料無料の音楽ライセンスおよび素材映像企業であるArtlist.ioが、Blackmagic URSA Mini Pro 12KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用して、最新のスポットCM、"Behind the Process: a 2020 Documentary"を撮影したという。
Artlistのクリエイティブ部門の部長であるリラン・フリードマン氏は、同プラットフォームのクリエイターが有する創作の自由にフォーカス。2020年のコロナ禍において、クリエイターたちが実現できることを紹介するドキュメンタリーを制作する目標を設定した。
同作には、クリエイティブな活動を行っている4人のアーティストが登場する。Artilistの2人のミュージシャン、Artgrid(同プラットフォームの素材映像ポータル)の映像制作者、そしてYouTubeクリエイターである。
フリードマン氏:彼らのようなアーティストの自由な創作を、私たちがどのようにサポートしているか、そして最終的にこれらの創作をひとつの高品質なプラットフォームに統一していることを紹介したかったんです。
フリードマン氏は、人気YouTube映像制作者であるオースティン・ポール氏に声をかけた。
オースティンはArtlistを非常にクリエイティブに使用しているので、まず彼にこのドキュメンタリーCMに参加してもらえないかと打診しました。オースティンがオファーを受けてくれたので、彼がプロジェクトに取り組んでいるところに密着するというアイデアを膨らませていきました。
Netflixのドキュメンタリーのような洗練されたスタイルと、より自然なありのままのスタイルを組み合わせたかったんです。そのため、このドキュメンタリー用にわざわざ用意したプロジェクトではなく、オースティンが実際に行っているプロジェクトをそのまま使用することがポイントでした。
ポール氏が参加することになり、フリードマン氏はロサンゼルス在住のシネマトグラファー、コーリー・アワー氏に撮影を依頼した。
コーリーが参加することになり、全体的なルック、ロケーション、機材に関して意見を出してくれました。コーリーが提案したのは、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kです。いくつかの映像を見せてくれたのですが、私たちはすぐにこのカメラを使用することに賛成しました。Blackmagic URSA Mini Pro 12Kには、私たちが必要とする機能がすべて備わっていました。つまり高画質、プロフェッショナルなルック、使いやすさです。スタッフたちは、あらゆるシーンを滞りなく自由に記録できました。
ロサンゼルスに拠点を置き、CMやストーリー性のある作品のシネマトグラファーとして活躍しているアワー氏は、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kの他に、BカメラとしてBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを選択した。
アワー氏:彼らが求めていたのは、オープンでオーガニックな、クリエイターと視聴者が会話するようなスタイルです。照明やキーソースなどは使用せず、自然光とそのロケーションだけで撮影して欲しいという要望でした。幸い、アンビエント照明だけで撮影したイメージが、これらのショットやプロジェクトに有利に働きました。
12K解像度が撮れるカメラでの撮影であったが、新しいセンサーにより、カメラのフルセンサーを活用してクロッピングなしの4Kで撮影することも可能であった。
Blackmagic RAWを使用して、全プロジェクトを4K DCIで撮影しました。必要に応じて柔軟に使用できることが分かっていたので安心でしたね。マルチフレームレートでの撮影や、12Kまでの解像度変更など、すべて第5世代カラーサイエンスで実行できます。Blackmagic URSA Mini Pro 12Kは、Blackmagic Designカメラの最高峰だと思います。撮影監督として、自信を持って撮影することができました。
アワー氏は、ドキュメンタリースタイルの撮影を行うため、12KカメラとBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを組み合わせ、スライダーや装着リグに取り付けたり、手持ちで撮影を行った。
ハイコンセプトのプロジェクトを少人数で撮影する場合、多くの問題があります。ファーストテイクの前に、全ロケーションの照明、リグ、演出に3時間近くかかったんです。しかし、信頼できるカメラとBlackmagic RAWの柔軟性により、これらのストレスの一部は解消されました。
また、コロナ禍も撮影が複雑になった要因です。イスラエルに拠点を置くフリードマン氏は、リモートで監督できるシステムをセットアップすることで、移動を避けたという。
フリードマン氏:これは大きな挑戦でしたね。カメラフィードをライブ配信することはできますが、それは物理的にその場にいることの代わりとはなり得ません。コーリーが、私たちの希望するルックと雰囲気を撮影してくれると信頼するしかありませんでした。
最終的に、このドキュメンタリーでは他のアーティストたちにもスポットを当てることになったが、フリードマン氏はBlackmagic Designカメラがその役目を果たすと確信していたという。
クリエイターに向けた広告を打つということは、非常に高レベルのプロダクションが必要になります。視聴者たちは、市場の最新動向を分かっているのですから。Artgridのクリエイターの多くは、私たちと同様にすでにBlackmagic Designのカメラを使用しているので、画像に関しては自信がありました。
クリエイターのニーズや挑戦を理解できるという意味において、自分たち自身がクリエイターであることは、絶対的に有利に働きましたね。Artlistの主な目的と価値命題は、クリエイターたちに創作の自由を提供することです。これが私たちが行うあらゆるプロダクションの指針となっています。最終的には、何から何まで期待していた通りの作品が完成しました。