VizrtグループのブランドであるNDIは、NDIの新バージョン「NDI 5」を発表した。
NDI 5は、世界最大の放送局から、動画を活用しストーリーを伝える何十億ものスマートフォンユーザーまで、世界中どこからでも、あらゆるデバイスからの接続を可能にし、あらゆるビデオアプリケーションとの連携を可能にする、IPビデオソリューションだという。物理的なスタジオとはクラウド上で接続できるので、リモート制作でもローカル同様に効率的に番組制作が可能。
(以下、プレスリリースより引用)
■NDI Bridge
NDI Bridgeは、無料でダウンロードできるNDI関連のアプリケーション・セット「NDI Tools」のNDI 5バージョンに含まれる新しいツールです。場所を問わずNDIネットワーク間で安全なブリッジを形成するNDI Bridgeは、「リモートワークフロー」の概念を再定義し、ライブ映像制作の新たな可能性を広げます。
■NDI Remote
同じく新ツールのNDI Remoteは、カメラ付き携帯電話やウェブブラウザなど、インターネットに接続されたデバイスからURLを使って、世界中のどこにでもライブオーディオとビデオを送信できます。NDI Remoteを使用すると番組の規模に関わらず、誰でも、どこからでも番組制作に貢献できます。
NDIの最適化されたコーデックと伝送方式は、既存のネットワーク上で他のIP映像伝送とは比べものにならない、圧倒的な使いやすさを提供します。
その他のNDI 5の主な新機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- NDI Audio Direct:NDIオーディオをソフトウェアベースのオーディオワークフローにシームレスに統合し、ローカルネットワーク、クラウド、ハイブリッドのいずれであっても、ハードウェアオーディオミキサーに制限されない制作環境を実現します。
- RUDP(Reliable User Datagram Protocol):"映像をどこでも簡単に楽しめるようにする"というNDIの使命の一環として、RUDP転送により構造を簡素化しつつWANやWi-Fi接続のレジリエンスを向上させます。
- Appleサポート:Apple Siliconを完全にサポートし、すべてのmacOS、iOS、tvOS、iPadOSデバイスで完全なNDI機能を提供します。
- Adobe PremiereおよびFinal Cut Proのサポート強化:Adobe PremiereおよびAfter Effectsプラグインのオーディオワークフローを改善しました。更新されたプラグインでは、Final Cut Pro向けにオーディオとビデオのフレームバッファをリアルタイムで出力することができます。
- その他:リモート環境を含むゲンロックのサポート、ネットワークアダプターの選択肢など、他にも多数の新機能を備えています。
NDI 5の発表に合わせて、NDI Toolsの無料ダウンロードを再設計し、新しいインターフェイスと直感的なガイダンスが組み込まれたという。
NDI∣HX Cameraまた、NDI 5の発表を記念して、期間限定でNDI∣HX Cameraアプリを先着10,000名に無料で提供する(通常価格:19.99米ドル)。NDI 5のSDKおよびNDI Toolsは、2021年6月中に提供開始予定。