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画面はSubstance 3D Painter
Creative Cloudコンプリートプランとは別プランとして提供される「Adobe Substance 3D Collection」登場
アドビは、3D製品ラインナップ「Adobe Substance 3D Collection」に関するオンライン発表会を開催した。プランの詳細やラインナップは以下の通り。
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Substance 3DはCreative Cloud同様、3D Collectionの「個人版」や「グループ版」をラインナップ。3D Collectionには、4つのツールが含まれており、ダウンロードできる月間アセット数が若干異なる。
また、テクスチャ制作に特化した個人版プラン「Substance 3D Texturing個人版」を新設。Painter、Designer、Samplerの3つのツール+月間アセット数を30ダウンロードまで可能。発売記念価格として、2021年12月31日までの購入であれば契約開始から1年間分は特別価格が適用されるという。
なお、Substance 3D Collectionは、これまでのツール全てをラインナップするCreative Cloudコンプリートとは別プランとなる。Creative CloudコンプリートプランユーザーがSubstance 3D Collectionの利用を希望する場合は、3D Collectionのプランを別途契約する必要がある。
4つのサービスとツールを含んだ3D製品スイート
Substance 3D Collectionは、テクスチャー作成スイートでお馴染みのSubstanceのチームが10年以上培ってきた知見と、アドビの30年以上にわたるイメージングテクノロジーを集積してできた包括的な3Dのソリューションとしている。
Substance 3Dコレクションは4つのサービスと4つのツールで構成される。ツールは3Dのプロから初心者でも直感的に使え、アドビの機械学習のテクノロジーをベースにした効率的なワークフローを提供。サービスでは、数千点もカスタマイズ可能な3Dアセットへもアクセス可能としている。
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下図の右側が今回の新しいSubstance 3Dコレクションで、左側がこれまでアドビが提供してきたツール。新規に提供するツール並びに機能強化されたツールが4つ含まれている。
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Creative Cloudのツールとしてお馴染みの「Adobe Dimension」は「Substance 3D Stager」と呼ばれる新しい製品名で3Dコレクションに仲間入りをする。4つのツールに加えて、「Substance 3D Modeler」と呼ばれるまったく新しいモデリングツールを、今回のリリース後にプライベートベータとして利用可能になる。
ツール以外にも、プレミアムコンテンツとして使用できる3Dアセットライブラリーのサービスもコレクションの中に含まれる。
さらにこれらのツール全てから、Creative Cloudのフォントライブラリやストレージへのアクセスを可能としている。
3Dマテリアルを手早く、簡単に作成ができるアプリケーション「Substance 3D Sampler」
Substance 3D Samplerは、わかりやすいUIで新しい3Dマテリアルを手早く、簡単に作成ができるアプリケーション。3Dマテリアル作成ツールの「Substance Alchemist」をベースに、機能強化が行われている。スマートフォンで撮影した写真などの高解像度のスキャン画像を元に、3Dのマテリアルを直感的に作成でき、2Dのグラフィックアーティストの形でも簡単に使用可能としている。
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より高度でカスタマイズで3Dマテリアルを作成ができるアプリケーション「Substance 3D Designer」
Substance 3D Designerは、3D Samplerと同様、マテリアル作成のためのツール。3D Samplerと比べてより高度でカスタマイズが可能で、ノードベースの非破壊編集環境で0からまたはスキャンデータからでも、高品質のマテリアルデータを作成可能だという。
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3DのPhotoshopのような感覚のペイントツール「Substance Painter」
Substance Painterは、3DのPhotoshopとも呼ばれているペイント感覚のツール。ゲームの開発の現場では業界標準ツールと評価が高く、3Dのモデルにスポット的にハンドペイントが可能。新たに使いやすいように、UIやUXの再設計が行われている。
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直感的に使える3Dのレイアウト、レンダリングのツール「Substance Stager」
Substance 3D Stagerは、Creative CloudのDimensionから大幅にアップデートした3Dのレイアウト、レンダリングの位置づけのツール。3Dの空間の中で、モデル、マテリアル、ライティングを組み合わせて、バーチャルフォトグラフィーの制作を実現するためのまったく新しいツール。
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アドビのスペシャリストや業界でも有名なアーティストの協力でできたアセット「Substance 3D Asset Library」
Substance 3D Asset Libraryは、アドビのコンテンツチームが作成した、モデル、ライト、マテリアルなど、カスタマイズが自在な数千もの3Dアセットを収録したライブラリ。錆びたドライバーから飛行機の客室の壁まで、ファッションや自動車のデザイン、建築、ゲームなど、あらゆる用途に対応したモデルが用意されており、3Dプロジェクトを迅速に始めるのに最適としている。
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ロイヤリティフリーの高画質なアセットを毎月ダウンロードして商用やクリエイティブプロジェクトに使用可能で、現在アセットライブラリーには、9,000のマテリアルを用意している。さらに今回のリブランドで、新しいアセットタイプとして2,200の3Dモデルデータを追加。これらのモデルデータはそのままでも使えるし、カスタマイズして自由に使うことも可能。
Substance 3D Collectionのワークフローをデモで紹介
ここからはSubstanceテクニカルアーティスト Guillaume Meyer氏のデモを紹介しよう。
Stagerでオブジェクトや形状を組み合わせていく
Stager:最初はStagerから。StagerはDimensionの代わりになるツールで、オブジェクトや形状を組み合わせていく。複雑なシーンの制作が可能。
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Stager:床の追加は平面をドラッグ&ドロップして制作できる。スナッッピング機能でオブジェクトを中心にスナッピングしたり、端に合わせてスナッピングすることで揃えられる。シンプルな形状をシンプルな形で組み合わせが可能。
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3D Asset Library:床にマテリアルを設定したい場合は、3D Asset Libraryからフロアに合うマテリアルをブラウジングして、sbsarファイルをダウンロードする。
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Stager:適用したいオブジェクトにドラッグ&ドロップで適用。Stager上でマテリアルの微調整が可能で、スケールや解像度や色を変更できる。
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Painterでオブジェクトのマテリアルを作成
Painter:ここからはペイント機能のPainterを使用。こちらがPainterのインターフェイスで、3D環境でPhotoshopを使うような感覚で作業を行える。
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Painter:画面右にはオブジェクトのパーツが表示され、レイヤーをペイントするにはその左側にレイヤースタックが表示される。レイヤーを追加して、ペイントの色を変えたり追加したレイヤーに対してプリントができる。Photoshopと同様で、レイヤーを組み合わせることが可能で、順番を変えることで見かけも変化する。
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Painter:印刷機にマテリアルを適用したい場合は、好きな場所にマテリアルをドラッグ&ドロップで可能。その部分のレイヤースタックが自動的に開く。
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Painter:ペイントレイヤーのアスペクトを変更したり、レイヤーにマスクを追加可能。マスクに対してペイントでマテリアルを見せることもできる。
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Painter:カスタムエフェクトとして、ジェネレーターを活用できる。ここでは「Metal Edge Wear」を追加した。エッジウェアはエッヂ部分に操作を加える機能で、印刷機を使い古した機器に見せることが可能。手動でペイントしなくてもジェネレーターで、マスキングできる。
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Painter:ほこりを加えたい場合は汚れのマスクを作ることで、印刷機にダスト感を出すことができる。
マテリアルを作成したオブジェクトをStagerに読み込む
Stager:Substance Painterで編集したオブジェクトはエクスポート可能で、ワンクリックでアドビのSubstance Stagerに情報を読み込める。ここからビューポートでプリンターをデスクの上に載せていく。
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Stager:机の上の絵本は自然な状態で移動できるように、衝突する状態を再現するコリジョン機能をオンにする。スナッピング機能をオンにして印刷機を選択し、デスクと揃えて置く。これでStagerはほぼ終了。壁用のマテリアルをSampler側で設定する。
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Samplerで壁のマテリアルを作成
Sampler:Substance 3D Samplerは、Substance Alchemistの代わりのツールとしている。インターフェースを完全に作り直してウィンドウの移動も可能。
レイヤースタックにイメージをローディングして持ち込み、イメージ右クリックでPhotoshopで編集、PhotoshopとSamplerの間でライブリンクが可能。
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Stagerでレンダリング
Stager:Stagerでレンダリングを行う。Stager上ではGPUのレートレーシングが可能で、完全なインタラクティブな状態で確認ができる。
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Stager:レンガのマテリアルをStager側にドラッグ&ドロップし、反復させる。ディスプレイスメント機能を立ち上げ、スポットライトをドラッグ&ドロップし、向きを調整する。
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Stager:望んだシーンに設定できたらレンダリングボタンを選択し、PSDファイルを作成。Substance 3Dは各ソフトウェアが連携して、オブジェクトを簡単に作成、テクスチャを割り当て、ステージングが可能。シンプルなワークフローを通して、イメージづくりを可能としている。
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写真を撮る手法からデジタルコンテンツ制作へ移行が加速
最後にアドビは、パンデミックという外的要因も大きく関わってバーチャルフォトグラフィーの勢いが加速し、写真撮影のワークフローからイメージを3Dに置き換えるメリットを多くの企業が気づき始めているとした。
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これまでは商品デザインから実際に現物を作成し、そこから写真撮影、画像処理、最後にマーケット投入という流れから3Dに置き換えることによって、現物商品の完成を待つことなくマーケティングコンテンツとして市場展開することが可能だという。
また、3DCGは写真と間違えてしまうほど、リアルなテクスチャリングを表現できる。この質感の作り込みもAdobe Substance 3Dで制作可能だとしている。
Substanceはもともとエンターテインメントやゲーム開発の領域のツールだったが、プロダクトデザインからグラフィックデザインへの新しい業界への広がりがグローバル規模で既に始まっているとのことだ。
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