パナソニック株式会社は、デジタル一眼カメラLUMIX Gシリーズで採用している「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠した大口径F1.7シリーズの第二弾「H-X2550」(LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50 mm/F1.7 ASPH.)を2021年8月26日に発売する。希望小売価格は税込242,000円。
H-X2550は、50-100mmの望遠ズームレンズで、ライカの光学基準をクリアし、標準から望遠のズーム全域でF1.7「SUMMILUX(ズミルックス)」の明るさを実現。F1.7の浅い被写界深度を活かした大きなボケ味表現や、低照度下での手ブレを抑えた撮影が可能だとしている。
11群16枚のレンズ構成で、非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ1枚を最適配置し、ズーム全域でF1.7の明るさと、単焦点レンズ同等の解像性能を実現。焦点距離50mm~100mmまでカバーし、複数の単焦点レンズを用意することなく1本で効率的に撮影可能だ。
最短撮影距離は、W端25mmで0.28m、T端50mmで0.31m、また最大撮影倍率はT端50mmで0.42倍と近接撮影が可能。フォーカスクラッチ機構搭載でAF/MFの切替が可能で、さらに距離目盛を用いたフォーカスの追い込みがしやすく近接撮影に求められる操作性も備えている。
フォーカスにリニアモーターを採用することにより高速・高精度・静音性に優れたAF制御と、動体追従性能で狙った被写体の動きをとらえた撮影を実現する。フォーカシング時のピント位置の移動に伴い画角が変化するブリージング現象をズーム全域で抑制し、さらに絞りマイクロステップ制御により、輝度差のある撮影状況でも滑らかな露出変化で輝度ムラのない動画制作も可能。
また、MFリニア選択時のフォーカスリングの細かな回転角度もカメラ本体で変更でき、回転角度によるフォーカス駆動量の調整・細かなピント送りも直感的に行うことができる。リニアモーター搭載でありながら、マイクロフォーサーズならではの小型・軽量仕様で動画撮影時の重量負担を軽減し、さらに、防塵・防滴仕様、耐低温(マイナス10℃)にも対応している。
「H-X1025」とH-X2550を組み合わせて撮影することで、20mmの超広角から100mmの望遠まで単焦点レンズ8本分の焦点距離をレンズ2本でカバーする。この2本は同等のサイズ・重心バランスのため、ジンバル使用でのレンズ交換時のバランス調整時間を短縮するとしている。