JVCケンウッド、4K/HD PTZリモートカメラ3モデル発売。NDI | HX・SRTプロトコルなど複数のIP伝送プロトコルに対応

株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、ネットワーク経由で映像・音声のストリーミング配信が可能なPTZ(パン・チルト・ズーム)リモートカメラの新ラインアップとして、4K出力対応モデル「KY-PZ400N」を2021年9月上旬に、HD出力対応モデル「KY-PZ200N」「KY-PZ200」を2021年10月中旬に発売する。希望小売価格はオープン。本体カラーはブラックとホワイトの2色。

KY-PZ400NとKY-PZ200Nは、高効率・低帯域幅のIP伝送を実現するNDI | HXプロトコルと、安定したIP伝送を実現するSRTプロトコルに対応。インターネットを介して高品質なリモート収録を実現。KY-PZ400Nは851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載し、高解像度の4K出力に対応する高画質モデル。また、KY-PZ200NはHD出力に対応する標準モデル、KY-PZ200はHD出力とSRTプロトコルに対応したエントリーモデルとなっている。

「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」共通の主な特長

高効率・低帯域幅でのIP伝送を実現できるNDI | HXプロトコルの対応に加え、パケットロスやネットワーク遅延を軽減し、通信品質の向上を可能にするSRTプロトコルにも対応することで、IP伝送機能を強化し高画質で安定した映像配信を実現するという。

「KY-PZ400N」固有の主な特長

4K30p出力に対応する851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載し、4K解像度でさまざまなシーンの映像描写を可能にする。35mm換算で最大約316.8mmを実現する光学12倍ズームレンズ(デジタルズーム16倍)を搭載し、離れた被写体も鮮明に映すことができる。また、約71度(35mm換算で約26.4mm)の広い視野角により、距離が限られた空間でも広範囲に被写体をとらえることが可能だとしている。

また、赤と緑の2色タリーランプをレンズ上部に搭載し、パン動作時にもレンズ正面からスタンバイやプログラムの状態が確認可能。

「KY-PZ200N」「KY-PZ200」共通の主な特長

207万画素1/2.8型CMOSセンサーを搭載し、HD解像度でさまざまなシーンの映像描写が可能。光学20倍ズームを搭載し、遠くからでも被写体を大きく映すことができる。その他にも別売のUSBケーブルを使用することで本機を直接PCに接続でき、ウェブカメラとしても使用可能だ。

「KY-PZ200」固有の主な特長

パケットロスやネットワーク遅延を軽減して通信品質を向上させるストリーミングプロトコルSRTに対応し、安定した映像配信を実現。

「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」「KY-PZ200」3モデル共通の主な特長

NTP(Network Time Protocol)の時間情報をストリーミングに重畳するVITC(Vertical Interval Time Code)に対応。ネットワーク経由で複数のカメラを同期することができ、各映像の同期が重要なコンサート、ショー、スポーツのストリーミング配信や、ライブプロダクションにおけるミキシング時の利便性が向上。

リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用し、同機1台で最大100台のカメラ制御が可能。各カメラを同機のコントロールレバーとシーソー型ズームレバーでPTZ操作できるだけでなく、フォーカス・アイリス制御、設定メニューの変更なども行える。

H.264に加え、H.265にも対応。また低遅延で画質劣化が少ないMotion JPEGにも対応。さらに、デュアルストリーミングへの対応により、低解像度のサブストリームを用いて低負荷で動画を編集すると同時に、高解像度のメインストリームで編集映像の生成を行うといったワークフローを実現するとしている。

モニターの入力端子や接続環境に合わせて、近距離ではHDMI、長距離では3G-SDIといった映像出力の使い分けが可能。HDMIでは4K30p出力に対応(KY-PZ400Nのみ)。また、LAN端子はPoE電源に対応し、LANケーブル1本で電源供給と動画伝送、カメラのコントロールができ、設置やケーブルの引き回しの負担を軽減するという。