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新宿東口の3D巨大猫
オムニバス・ジャパンは、 新宿東口の「クロス新宿ビジョン」に制作した3D巨大猫のメイキングカットを公開した。今回の制作では、コンピューター上に「クロス新宿ビジョン」を設計し、事前にさまざまな検証を行ったという。
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公開したメイキングカットは、立体的に見える角度の検証や、猫の生態を踏まえた目(瞳孔)のサイズの検証、クロス新宿ビジョンの周囲の光源からの反射など細かくシミュレーションを行った中での一コマを紹介。特に目のサイズについては、制作チームで何度もテストを行い、現在放映中の「おはよう篇」「おしゃべり篇」「おやすみ篇」の3バージョンそれぞれで検証を行ったという。
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本作は、オムニバス・ジャパンのエグゼクティブクリエイティブディレクターの山本信一氏が、クロス新宿ビジョンの湾曲したフォルムを活用したユニークな3Dコンテンツを、「クロス新宿ビル」を所有するクロススペースからの依頼を受け、企画した。
山本氏は、メディアアーティストとしての顔ももち、クリエイティブレーベル「superSymmetry」の中心メンバーとしても活動。新宿の街を舞台に開催されるアートイベント「新宿クリエイターズ・フェスタ」では2013年から参加し、ネオンと街の喧騒、情報量のあふれる新宿の街頭ビジョンで、発光する色面のような作品を展開したり、伝統文化との映像コラボレーション作品を多数のビジョンで同時に発表するなど、ビジョンと街の関わりをアートを通じて提案してきた。
また、リアルな猫の表現は、アジア全域版アカデミー賞である「第12回アジア・フィルム・アワード」で最優秀視覚効果賞を受賞した映画「空海 −KU-KAI− 美しき王妃の謎」で、CGの主役である黒猫と虎のCGスーパーバイザーを担当した経験を持つ、青山寛和氏を中心としたチームで手掛けた。音楽は保護猫の活動も行う、音楽家のIntercity-Expressが担当した。
■スタッフリスト
- 企画制作 オムニバス・ジャパン
- クリエイティブディレクター 山本信一
- プロデューサー 加賀美正和
- CGスーパーバイザー 青山寛和
- アニメーションスーパーバイザー 秋田雄介
- アニメーター 平松達也
- リギングアーティスト 山崎崇
- ルックデブアーティスト 西田 隆志
- ライティング&コンポジットアーティスト 中江昌彰
- デジタルアーティスト 川島優人
- デザイナー 堅木ゆり子
- サウンドデザイン Intercity-Express
- プロダクションマネージャー 岩田亜衣理
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