Blackmagic Designの発表によると、ジョン・ドリスケル・ホプキンス・バンドが、コンサートのライブ配信を通じてアルバム「Lonesome High」が最近リリースされたことを発表し、同コンサートでは、Pocket Cinema Camera 6K ProおよびATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャーを使用したという。グラミー賞受賞歴を誇るザック・ブラウン・バンドの創設メンバー、ボーカリスト、楽器演奏者、ソングライターであるジョン・ドリスケル・ホプキンス氏が6人体制のバンドでロックシーンへと戻ってきたことを見届けるため、世界中のファンたちがこのコンサートを視聴した。
ホプキンス氏は1996年に、ジョージア州のアトランタにプライベートの収録スタジオ、Brighter Shade Studiosを設立。同スタジオで彼はライブパフォーマンスの合間に様々なプロジェクトに取り組んでいる。ザック・ブラウン・バンドの曲の多くも同スタジオで収録されたが、コロナ禍でもホプキンスはパフォーマンスを続け、ファンとの繋がりを保つためにライブ配信を行なっている。
受賞歴を持つビデオエディター、コンポジター、デザイナーであるハロルド・セラーズ氏と協力し、ホプキンス氏はBrighter Shade Studiosのビデオスイートの1つを新しい機材のコントロールルームに改造した。ワークフローの要は、ATEM Mini Pro ISOだったという。DaVinci Resolveプロジェクトを保存できるため、ライブ配信後にライブプロダクションをビデオ編集として開いて、編集の調整、オーディオリミックス、カラーコレクションなどを行える。
これらの新しい機材を数ヶ月使用し、アルバム「Lonesome High」発売記念の配信が近付くにつれ、ホプキンス氏はワークフローの拡張が必要なことに気付いた。バンドは6人体制で、それぞれが演奏する楽器がパフォーマンスで重要な役割を担うため、すべての必要なアングルをキャプチャするためには追加のカメラが必要であった。ホプキンス氏とセラーズ氏は、2台のPocket Cinema Camera 6K Pro、さらに2台のPocket Cinema Camera 6Kを追加し、合計8台のカメラをスタジオに用意した。また追加したカメラの入力に対応するためにATEM Mini Extreme ISOも導入した。
セラーズ氏:私たちはまずATEM Mini Pro ISOを導入しましたが、より多くのカメラを使用することになったので、Blackmagic DesignがATEM Mini Extreme ISOを発表した時は興奮しました。追加のカメラ入力に対応しているので、私たちのニーズにぴったりでした。そしてDaVinci Resolveに直接取り込んで間違いを修正したり、配信後に6Kフッテージに戻れることは、最終マスターを制作する上で非常に便利です。
ライブプロダクションでは、カメラ間のルックが統一されていることが重要ですが、ATEM Mini Extreme ISOは全てのカメラをリモートで完璧にカラーマッチできるのでとても助かりました。セットアップも非常に簡単です。接続するだけですべてがシームレスに動作するので本当に楽ですね。これほど小型のボックスで実現できる内容に驚いています。このシステムの素晴らしさはどれだけ話しても話し足りませんね。
アルバム「Lonesome High」の発売記念イベントは、Maestro経由でVirago TVのウェブサイトにライブ配信された。Brighter Shade Studiosのライブ配信システムを拡張したホプキンスとセラーズ氏は、今年、他のアーティトたちが配信を行うことも歓迎するという。
ホプキンス氏:音楽を制作することはひとつの才能ですが、曲を共有してファンたちと繋がりを持つことは、別レベルのプロフェッショナルな才能が必要です。ライブ配信により、ジョン・ドリスケル・ホプキンス・バンドや他のアーティストたちは、パンデミックで分断されながらも、自分たちの情熱を追い求めることが可能になりました。再びツアーに出てパフォーマンスを行うことが待ちきれませんが、現在、そして未来においてライブ配信ができる状態にあることは素晴らしいですね。
私たちが目指しているのは、あらゆるショーをファンにとって忘れられない体験にすることです。スタジオにBlackmagic Design製品を採用したことで、これが可能となっています。