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AJA Video Systems社は、KONA、Io、T-TAP Pro製品向けの「Desktop Software v16.1」と、開発者パートナー向け「AJA SDK v16.1」を発表した。

Desktop Software v16.1とSDK v16.1は、どちらもApple M1をネイティブでサポートし、オーディオ、放送、プロダクション/ポストプロダクションのワークフローを最適化する機能が拡張された。AJA開発者パートナーによって開発されたサードパーティツールも組み込まれている。

AJA Desktop SoftwareとAJA SDKの最新アップデートでは、AJA KONA、Io、T-TAP Proのユーザーと開発者パートナー向けに、システムの互換性が拡張された。Apple M1システムが備える高い費用対効果を、プロ向けのビデオI/O業務に活用することができるという。さらにApple製のIntelベースのシステム、Windows、Linux Ubuntu、Linux CentOSシステムにも対応している。

AJA Video Systems社、社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。

様々な業界で動画に対する需要が増えている中、放送局、プロダクション、ポストプロダクション、オーディオビジュアル業界では、Apple M1チップといった非常に高性能な最新技術の活用が望まれています。そのニーズに応えるために、AJAではApple M1チップへの対応を優先的に行っています。今回のリリースをAJA製品のユーザーと開発者パートナーにお届けでき大変嬉しく思います。

Desktop Software v16.1では、KONA、Io、T-TAP Pro製品向けに制作ワークフローを合理化する新機能を提供しています。AJA SDK v16.1では開発者パートナーの皆様に、数多くの新しい開発機会を提供する拡張機能が追加されました。

Desktop Software v16.1では、AJA MultiChannel Configで利用可能なオプションが追加され、12G-SDI/6G-SDI入力に対応する。加えてAJA KONA、Io、T-TAP Proの各シリーズとTelestream社の映像配信ソフトウェアWirecastとを組み合わせる際に対応するオーディオ入力の選択肢が拡張された。

AJA Control Panelの機能も改善されており、最新のアップデートでは、"Auto(自動)"の設定で信号が変更された場合のGUIでのフィードバック機能が追加された。

AJA SDK v16.1では、Video for Linux(V4L2)もアップデートされ、V4L2を使用する開発者パートナーにとってKONA HDMIの制御を行える幅が広がったという。NTV2 SDKで64チャンネルのオーディオに対応し、Corvid 44 12GまたはKONA 5を使った8Kワークフローの柔軟性を向上する。Desktop Software v16.1とAJA SDK v16.1の主の機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • Apple M1をネイティブにサポートするDesktop Software v16.1
    Apple M1でAJA macOSドライバーとアプリケーション・プラグイン、AJA Control Room、AJA Control Panel、AJA System TestおよびNMOSのソフトウェアが対応
  • Telestream Wirecastへの対応を強化
    12G-SDI/6G-SDI経由の4K、AESデジタルオーディオ入力、ラインレベル(Line)のアナログオーディオ入力に対応
  • AJA Control Panelの機能拡張
  • KONA HDMIに対応するV4L2のアップデート
  • NTV2 SDKで64チャンネルオーディオに対応