Blackmagic Design製品事例:映画「False Positive」のVFX素材・プレート撮影の場合

Blackmagic Designによると、ニューヨークのVFX制作会社であるPhospheneが、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを用いて、Huluオリジナル映画「False Positive」のVFX素材およびプレートを撮影したという。

同社の共同創始者であり、VFXスーパーバイザーであるジョン・ベアー氏が率いるチームは、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kで同作のVFX素材とバックグラウンドプレートを撮影。また、DaVinci Resolve Studioをデイリーおよびクリップの選択に使用した。

Blackmagic Design製品事例:映画「False Positive」のVFX素材・プレート撮影の場合

ベアー氏:Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kは、VFXシーケンスの撮影において、軽快かつクリエイティブに作業ができるパワフルなツールです。

6K解像度のBlackmagic RAWフッテージは、ポストプロダクションで手を加えても全く問題ないと分かっているので、技術的な問題を心配する必要なく、その場のタスクに集中できます。

同作では、湯船に浸かる主人公の姿を追う長いトラッキングシーケンスがある。元々は異なるコンセプトのもとで撮影されていたものをポストプロダクションの段階で、主人公が水中に潜ると血が浴槽から溢れ出すショットに変更した。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用して、主人公の吹き出す泡が動く様子と、浴槽が血液で満たされるショットの2つの異なるセットアップを撮影し、このシーンをポストプロダクションで作り直したという。

新たなショットの撮り直しのために制作チームをセットに呼び戻すことなく、シーンを追加できました。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kはクリエイティブな面で自由になれます。様々なことに柔軟に対応でき、撮影したフッテージがポストプロダクションでマッチするか心配する必要はありません。新しい素材を撮影したら水面を置き換えて、VFXツールを用いて血液のエフェクトを作成しました。すべてがシームレスにマッチしました。

Blackmagic Design製品事例:映画「False Positive」のVFX素材・プレート撮影の場合

私たちはデジタルな面にフォーカスを絞っていますが、できる限り本物の素材を含めるようにしています。実際に被写体を撮影することは、常に作品の品質を向上させ、制作過程に面白みを加えてくれるからです。

またVFX作業の一部として、スチル写真も頻繁に撮影するので、スチル用レンズをBlackmagic Pocket Cinema Camera 6KのEFマウントで使用できるのは素晴らしいですね。

カメラのデュアルネイティブISOのおかげで、夜間のバックグラウンドプレートを簡単に撮影できたという。

ニューヨーク市の街並みを窓から映したエスタブリッシング・ショットが必要だったので、屋上にカメラを持ち込み、ISO3200で眼下の街並みを撮影しました。6KのBlackmagic RAWで撮影したので、低照明であることは懸念していませんでしたし、ポストプロダクションでも、すべてが非常に美しく維持されました。

考え抜かれたカメラデザインのおかげで、身軽に動き回り、撮影に集中できます。自分ひとりで撮影に出向いて、多くの選択肢が得られるように多数のショットを簡単に撮影できるのです。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KもDaVinci Resolve Studioも、内部にパワフルなツールを多数搭載しているだけでなく、直感的に使用できるインターフェースのおかげで、必要な時に簡単に使用できます。私たちはVFX専門の制作会社であるため、手掛けているプロジェクトで必要な時にカメラを集中的に使用して、終わったら次に必要になるまで倉庫に保管しておくことになります。しかし次の作品で使用する際に、改めて使い方を学び直すことはないでしょう。簡単に使えるので、すぐに新しいプロジェクトでの作業に取り掛かれると思います。

Blackmagic Design製品事例:映画「False Positive」のVFX素材・プレート撮影の場合