富士フイルム、Xシリーズ用交換レンズの大口径広角単焦点タイプ「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R LM WR」発売

富士フイルム株式会社は、同社のミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「XFレンズ」のラインナップとして、「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R LM WR」(以下:XF23mmF1.4 R LM WR)を2021年11月に発売する。希望小売価格は税込134,200円。

XF23mmF1.4 R LM WRは、非球面レンズ2枚とEDレンズ3枚を採用した10群15枚のレンズ構成により、色収差や球面収差を徹底的に抑制。従来モデルより解像性能が向上。また、最後部に非球面レンズ1枚とEDレンズ1枚を配置するとともに、非球面レンズ1枚とEDレンズ2枚を含むフォーカス群を中間部に配置。フォーカス群を一度に駆動させることで、撮影距離による収差変動を抑える。

開放F値1.4の明るさを備えているため、浅い被写界深度を活かした撮影が可能。円形に近い絞り形状を実現する9枚絞り羽根の採用に加え、コマ収差を抑制しボケの色づきを軽減することで、自然で美しいボケ味による写真撮影が行える。

汎用性の高い23mm(35mm判換算:35mm相当)の焦点距離を備えた広角レンズで、風景撮影やスナップ撮影に最適。最短撮影距離約19cm、最大撮影倍率0.2倍(35mm判換算:約0.3倍相当)を実現しており、被写体をクローズアップしながら背景を大きく取り入れた写真撮影が楽しめるとしている。

新搭載のリニアモーターにより小型軽量なフォーカス群を駆動させるインナーフォーカス方式を採用。フォーカス群の移動する範囲を短く設計したことで、最短約0.04秒の高速・高精度AFを実現。

動画撮影で使用されることが多い「AF-Cモード」設定時では、静かで滑らかなフォーカシングが可能。独自の光学設計技術により、フォーカシング時の画角変動(ブリージング)も徹底的に抑制しており、静止画撮影だけでなく動画撮影にも最適だ。

鏡筒の11ケ所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を新たに採用。小雨や埃が舞う環境や、冬の天体撮影などの低温環境下でも安心して使用できる。

フォーカス群を小径化するとともに、リニアモーターの配置を最適化することで、質量約375g・長さ約77.8mm・フィルター径58mmのコンパクト設計を実現。また、A(オート)ポジションロックを搭載しており、撮影時に絞りリングが不用意に動かないようロックすることが可能だ。