ジャパンマテリアル株式会社は、同社が取り扱う台湾VNS社開発の4K入出力対応エッジブレンディングプロセッサー「GeoBox UD100シリーズ」および幾何学補正プロセッサー「GeoBox UD101L」を2021年11月10日に発売する。ラインナップと市場想定価格は以下の通り。

製品名 幾何学補正機能 光量調整機能 出力数 市場想定売価
GeoBox UD101 1出力 250,000円
GeoBox UD102 2出力 440,000円
GeoBox UD103 3出力 600,000円
GeoBox UD104 4出力 760,000円
GeoBox UD101L 1出力 210,000円

同製品は、4Kプロジェクターや4Kソースと組み合わせて、高精細かつシームレスなマルチプロジェクションを実現するという。複数のプロジェクターが投写して重なるエリア(オーバーラップエリア)の光量を水平・垂直方向に調整できるエッジブレンディング機能や、幾何学補正機能を搭載。リモコン、RS-232、USB、ネットワーク経由による外部制御も可能。

※UD101Lにエッジブレンディング機能は搭載していない

幾何学ひずみ補正機能により、投写エリアに幾何学補正の起点となるポイントを最大153点(17×9)表示させて制御し、フラットではないスクリーンへの投写を実現。また、直線的に調整するリニアリティ補正にも対応する。

RGB個別ガンマ調整機能により、ブレンディングエリアのRGBガンマをR・G・B個別に補正可能(UD100シリーズのみ)。

オーバーラップエリアでは、プロジェクターの光が重なり合うため、非オーバーラップエリアのブラックに比べ、わずかに薄く(ややグレーがかったように)なるが、同製品のブラックレベル補正は、非オーバーラップエリアのブラックレベルを、オーバーラップエリアのグレーに近づける機能だという(UD100シリーズのみ)。

オーバーラップ機能では、複数のプロジェクターでマルチ画面を投写する場合、重ね合わせ部分に入力した映像を生成可能。

専用ソフトウェア「GCT(GeoBox Control Tool)」をインストールしたPCからUSBまたはネットワーク経由で、各種設定、設定値の保存・呼出、リブート・IN/OUTのリアルタイムステータス監視、ファームウェアのアップデートを実行可能。また、本機で設定した幾何学補正データの再編成も可能だ。幾何学補正データを本体へ保存する手順が、従来モデルに比べ簡易化され、さらに幾何学補正の設定可能な最大ポイント数が本体とソフトウェアで同一となり、曲面スクリーンを使用する場合でも、本体で幾何学補正設定の微調整が行える。

なお、同製品は2021年11月17日(水)~19日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2021」にて展示予定(ホール7/ブースNo.7202)。