Blackmagic Designは、新しいスタジオビューファインダー「Blackmagic URSA Studio Viewfinder G2」を発売した。希望小売価格は税込186,780円。
Blackmagic URSA Studio Viewfinder G2は、大型7インチディスプレイがベースになっており、三脚にマウントしたスタジオカメラとの使用に最適としている。これにより、カメラが本格的なスタジオカメラへと変身する。同製品には大きなタリーライトが付いており、コントロールにも簡単にアクセスでき、あらゆる調整が可能。
Blackmagic URSA Studio Viewfinder G2は、標準のVロックマウントを使用してマウントするので、カメラの上部に簡単に取り付け可能。カメラ本体の上部にマウントするか、あるいはSMPTEファイバーコンバーターをカメラに装着している場合はその上にマウントすることもできる。
高輝度7インチの2,000nitのディスプレイにはグリップハンドルが付いており、カメラがオンエア中であっても、カメラと別々にポジショニングできる。上下の角度調整や横方向の回転も可能。ロックノブを調整して、ビューファインダーの調整の際の抵抗を変更できる。明るい野外での撮影で使用できるメタル製のサンシェードも付いている。このサンシェードは必要ない場合にはすばやく取り外しが可能。
URSA Studio Viewfinder G2は、物理的なコントロールの他に、オンスクリーンコントロールも搭載しており、フレーミングやフォーカス機能を調整できる。ユーザーは必要に応じてメニューダイヤルでメニューをスクロールして設定を変更できる。ビューファインダーの右側にある3つのノブを使用することで、LCDの明るさ、コントラストをスムーズにコントロールでき、フォーカスピーキングコントロールを直接調整することも可能。
フォーカスピーキングコントロールでは、使用しているズーム設定で、リアルタイムでピーキング表示が変わるため、フォーカス合わせが簡単に実行できる。さらに、ユーザーがカスタマイズ可能な3つの機能ボタンもついており、ゼブラ、フォルスカラー、フォーカスピーキング、輝度、波形、LUTなどのコントロール機能を割り当てられる。
Blackmagic URSA Studio Viewfinder G2の背面には大型のタリーライトが付いており、オンエア中は赤、プレビュー中は緑、個別収録中はオレンジに光る。ディレクターがATEMスイッチャーでカメラを切り替えると、タリー信号がSDI経由でカメラに送信され、カメラがオンエアになるとタリーライトが点灯する。
ユーザーが行う設定は、URSA Broadcast G2のメニューでカメラ番号を正確に設定することだけ。タリーライトは非常に大きいので、カメラから離れた場所にいる出演者も簡単に確認できる。また、Blackmagic URSA Studio Viewfinder G2にはカメラ番号シートが同梱されている。これらをタリーライトに取り付けることで、出演者たちは各カメラの番号をはっきりと確認できる。
ビューファインダーの上部の明るい大型タリーライトは、SDIビデオ接続でコントロール可能。Blackmagic SDI Control Protocolは、SDIデータストリームのブランキングスペースを活かし、トークバック、タリー、その他のカメラコントロール情報をプログラムリターンフィードを介してカメラに直接送信する。
ビューファインダーにもSDI入力を介してカメラから同じコントロールが送られるため、これはビューファインダーでも同様に機能する。同プロトコルはオープンスタンダードで、詳細/ドキュメントはURSA BroadcastおよびATEMスイッチャーマニュアルに記載されている。
Blackmagic DesignのCEO グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
URSA Broadcastをスタジオや屋外のライブイベント用のライブプロダクションカメラに変身させることができる柔軟性が好評を博してきましたが、明るい太陽光の下で使用するために、より明るいディスプレイを求める声がユーザーの皆様から寄せられていました。
このスタジオビューファインダーを低価格で生産するために多くの努力を費やしてきました。この価格改定を機に、多くの方々がより高度ではるかに高品質のライブプロダクションワークフローに移行できるようになればと思っています。