Snoppa Tech発表メイン写真

深センに拠点を置くSnoppa Techは、ほぼすべての地形に対応する電子スタビライズシステム搭載のシネマドリー「Rover」を発表した。

Snoppa Roverは、あらゆる地形に対応する電子式スタビライザーシステムを搭載したシネマドーリー。様々な凹凸のある道でも安定したスムーズな走行と撮影が可能。Roverは手動で運転することも、あらかじめ設定された経路に沿って自動的に移動することも可能。

最大15kgの耐荷重、制御インターフェース、画像伝送モジュールを備えたSnoppa Roverは、ミラーレス、デジタル一眼レフ、シネマカメラなど、一般的なカメラのほとんどを搭載し制御可能。ドリーの移動とカメラ撮影の両方を遠隔操作し、スマホやタブレットで撮影したものをライブプレビューすることを可能としている。

現在市販されているカメラドリーは、すべて平らで滑らかな面上でのみ移動・撮影が可能で、減衰機能を搭載していない。そのため、カメラドリーを使用するシーンは限定される。Snoppa Roverは、独自のアクティブダンピングシステムを初めて搭載したドーリーで、各ホイールアームには独立したジャイロセンサー、ホールセンサー、加速度センサーを搭載している。

これらは、Rover本体の瞬間的な姿勢変化を30ナノ秒で検知し、50ナノ秒でブラシレスモーターを駆動して反転補正することを可能としている。これにより、どのような路面でも安定した動きが実現できるという。

Snoppa Tech発表説明写真

一般的な3輪ドリーは、1つの車輪だけで方向転換を行う。しかし、1輪の場合、方向転換のためにカーブを通過しなければならないという問題がある。そのため、スペースが必要になり、従来のドリーの柔軟性や使い勝手が悪くなっている。

Snoppa Roverでは、各車輪に独立したステアリングモーターを搭載し、その場で360°回転させることが可能。つまり、Roverの動きとステアリングを別々に制御することができ、フレーミングに最大限の柔軟性を導入している。

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また、PID制御により、正確な速度制御を実現。これは、RoverのZ軸方向の補正に加え、車輪が平面方向の揺れを補正し、車体速度への外乱を回避することを意味する。そのため、障害物や移動速度の急激な変化にかかわらず、Roverのボディは安定した滑らかな撮影画像を確保することが可能。

Roverの移動速度は最大8m/秒で、高速で移動する対象物を容易に追従することができる。

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Snoppa Roverは最大15kgの可搬性を備えている。このため、一般的なミラーレスカメラ、デジタル一眼レフカメラ、シネマカメラに幅広く対応する。ドリーのロードノブを調整することで、15kg以下のどんな機材にも対応し、最高の結果が得られるようにチューニングすることが可能。

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Snoppa Roverの駆動方法は、アプリ、トランスミッター、ハンドル操作の3つの方法がある。

アプリ操作は、タブレット端末やスマートフォンから可能で、Roverのあらゆる動きやカメラの操作が可能になる。アプリはiOSとAndroidの両方に対応。Roverは送信機によるコントロールにも対応。受信機をRoverの延長ポートに接続すれば、送信機からドリーを遠隔操作することができる。Rover専用のハンドルを使えば、手元での操作を可能としている。

Roverは、2つのバッテリーパックを並列に動作させることで、バッテリー容量を増やす設計を採用。どちらかのバッテリーが切れても、新しいバッテリーに交換するだけで、常に電源が入ったままとなり、撮影を遅らせることなく進行することができるとしている。このデザインは、Roverの動作時間を長くするだけでなく、飛行機などバッテリーにまつわる旅行規則に適合させるのにも役立つとしている。