OMデジタルソリューションズ株式会社は、「マイクロフォー サーズシステム規格」に準拠し、広角24mm相当から中望遠80mm相当のズーム全域を開放F2.8の明るさでカバーする高性能な標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」(35mm 判換算 24-80mm相当)を2022年3月に発売する。希望小売価格は税込134,750円。
マイクロフォーサーズの標準ズームレンズの「定番」として支持を得ている「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」の後継モデル。最新技術を採用し、画質や耐環境性能が向上した。広角から中望遠まで幅広い焦点距離域で、「M.ZUIKO PRO」レンズならではの高画質を生かした撮影が可能。
主な特長
1.さらなる高画質と小型軽量を両立した開放F値2.8固定の標準ズームレンズ
DSAレンズを含む非球面レンズ4枚を効果的に配置した9群14枚(EDレンズ2枚、EDAレンズ1枚、HRレンズ2枚など)の光学設計を採用し、小型軽量ながら優れた描写を実現。ズーム変動による収差の発生を効果的に補正することで、広角24mm相当から中望遠80mm相当のズーム全域で画面の中心から周辺まで、高い解像力を発揮する。カメラボディーのハイレゾショット機能を使用した際も高画質を引き出せる。
最新の製造技術によって非球面レンズ表面の散乱を抑制。従来と比べてフレアの発生を大幅に低減し、よりクリアで抜けのよい写りを実現した。ZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを含めてコーティングの配置も最適化し、逆光耐性も改善した。
2.過酷な環境下でもストレスなく撮影できる信頼の耐環境性能
従来のIPX1よりもはるかに厳しいIPX3以上の防滴試験を実施したうえ、防塵試験もクリア。より過酷な環境下でも安心して使える防塵・防滴保護等級IP53の高性能を達成した。耐低温環境動作も-10℃に対応しており、防塵・防滴・耐低温性能を持つカメラボディーと組み合わせることで、酷な環境でも安心して撮影を続けられる。
撥水・撥油・防汚に加えて摩擦低減の効果もあるフッ素コーティングを最前面のレンズに採用。レンズ面に汚れがついてもブロアーや布で簡単に除去できる。
3.マクロ撮影など幅広いフィールドで活躍する多彩な機能
ズーム全域で最短撮影距離20cmを実現。広角端では遠近感を強調したワイドマクロ撮影を、望遠端ではハーフマクロを超える最大撮影倍率0.6倍での本格的なクローズアップ撮影を楽しめる。クローズアップ撮影で威力を発揮する深度合成モードにも対応。
レンズ2枚を接合した小型・軽量フォーカスユニットを、リニアモーター駆動のMSC(Movie and Still Compatible)機構で動かすことで、高速かつ静粛なAFを実現。静止画・動画の両方で快適な撮影が可能。カメラの制御技術の進化によって、「OM SYSTEM OM-1」の約50コマ/秒(AF/AE追従)連写にも対応する。
フォーカスリングを手前に引くことで瞬時にマニュアルフォーカスに切り替わる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」と、親指によるワンアクションで操作できるL-Fn(レンズファンクション)ボタンを搭載。レンズをホールドしたまま、状況にあわせた設定に素早く切り替えて撮影できる。
同時発表関連製品
「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」専用レンズフード。逆光撮影時にレンズに進入する不要な光をカットし、レンズの保護としても有効。希望小売価格は税込6,600円