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Avidは、同社のオーディオ制作ソフトウェアPro Toolsにおける、音楽業界すべてのセグメントで利用可能な3つのサブスクリプション・サービスプランを発表した。

同プランは、ミュージック・クリエイター向けの「Pro Tools Artist」、より高い完成度を求めるミュージック・クリエイターや音楽プロデューサー向けの「Pro Tools Studio」、プロのオーディオポストとレコーディング・スタジオ向けのサブスクリプション・バンドルの「Pro Tools Flex」の3プラン。

これらのプランは、新しいバーチャル・インストゥルメントや戦略的パートナー・ソリューションなど、重要な新機能とコンテンツを備えた現在のPro Tools製品ラインナップに基づいている。現在有効なプランを使用しているすべてのPro ToolsおよびPro Tools Ultimateユーザーは、これらの新製品で導入されたソフトウェアの強化機能を入手可能。

Pro Tools Artist

Pro Tools Artistの年間サブスクリプション価格は税込12,870円。次世代のミュージック・クリエイターのために特別に設計された新しいモデルで、ビート・メイク、作曲、録音、スタジオ品質のミックスに必要なすべてが含まれているという。

また、Pro Toolsセッション形式でそのまま作業できるため、世界中のプロデューサーやスタジオにプロジェクトを持ち込んでコラボレーションし、自作曲を次のレベルまで引き上げることも簡単だとしている。

何千ものインストゥルメント・サウンドとループ、100を超えるプラグイン、使いやすいMIDIツール、業界標準の編集およびミキシング・ワークフローにより、プロフェッショナルでありながら手頃な価格を実現したという。

Pro Tools Studio

Pro Tools Studioの年間サブスクリプション価格は税込38,830円。より楽曲の完成度を高めたいと考えているミュージック・クリエイター、プロデューサー、エンジニアは、大規模なプロジェクトを簡単にクリエイトし、ミックスすることが可能になるという。

Pro Tools Studioは、従来よりも扱えるオーディオ・トラック数が増加し、サラウンドとDolby Atmosミキシング、高度なオートメーション機能(以前は両方ともPro Tools Ultimateでのみ利用可能)など、数多くの拡張機能が施されている。現在のPro Toolsサブスクリプション・ライセンスまたは永続版ライセンスを使用していれば、自動的にPro Tools Studioに移行し、すべてのソフトウェア拡張機能を利用でき、新たに空間オーディオ・ミキシング機能を得るとともに、より大きな規模のプロダクション作業も可能だとしている。

Pro Tools Flex

Pro Tools Flexの年間サブスクリプション価格は税込129,800円。Pro Toolsのフルパワーと高度なワークフローを必要とするハイエンドのミュージック・プロフェッショナルやオーディオポスト並びにレコーディング・スタジオに最適なソリューション。

Pro Tools Flexは、Pro Tools Ultimateソフトウェアに加え、最高レベルのパフォーマンスを提供するための追加コンテンツとサードパーティ・ライセンスを含んだサブスクリプション・バンドルとなっている。アクティブなPro Tools Ultimateサブスクリプション・ユーザーは、最新バージョンのPro Tools Ultimateソフトウェアを含む、Pro Tools Flexサブスクリプション・バンドル全構成を入手可能だ。

一方、有効なPro Tools Ultimate永続版ユーザーの場合は、Flexに含まれる追加コンテンツは含まれないが、これまで通り機能強化された最新のPro Tools Ultimateソフトウェアを入手することができる。

Avidのオーディオ・音楽ソリューションのプロダクト・マネージメント統括責任者であるフランソア・クエレウィル氏は次のようにコメントしている。

Pro Toolsは世界で最も広く使用され、受賞歴のあるオーディオ制作ソフトウェアであり、Avidの目標は、ミュージック・クリエイターのあらゆるコミュニティが、より利用しやすいようにすることです。Pro Toolsの新しい価格設定により、音楽制作でもオーディオ・ポストプロダクションでも、あらゆるレベルのクリエイターが、キャリアに関係なく可能な限り最高のサウンドを提供できるようになります。

新たにラインナップされた3つのPro Toolsモデルには、2つの新しいバーチャル・インストゥルメントPro Tools | GrooveCellとPro Tools | SynthCellが合わせて提供される。同様に、戦略的パートナーであるSoundFlowのバンドルされたコンテンツや、ビートや音楽制作から高度な編集ワークフローや空間ミキシングおよびモニタリングに至るまでのワークフローを強化している。

Pro Tools|GrooveCellは、Pro Toolsで複雑なビートやドラムパターンを簡単に作成できる新しいシーケンサー機能付きバーチャル・ドラムマシン。Pro Tools|SynthCellは、簡単に使える頼もしいインストゥルメントで、ダイナミック・ポリフォニック仕様のバーチャル・シンセだ。両方のバーチャル・インストゥルメントは、3つのPro Toolsラインナップ(サブスクリプション・ライセンスと永続版ライセンスの両方)すべてにバンドルされており、含まれているバーチャル・インストゥルメント、サウンド、ループの既存のコレクションと共に、ミュージック・クリエイターに包括的な音色の幅を提供する。

SoundFlowは最先端のワークフロー自動化プラットフォームであり、Pro Toolsユーザーは複雑でマルチ・ステップが必要なタスクを、1回のキー・ストロークやタッチ・サーフェスの操作で実行できる。

Pro Tools Flex年間サブスクリプションに含まれるSoundFlow Cloud Avid Editionは、キーボードショートカット、MIDIコントローラー、HIDデバイスによってカスタム割り当ておよびトリガーできるPro Tools用の1,600を超える事前構築済みマクロおよびコマンドにアクセス可能。ステムのバウンス、大規模なセッションでのプラグインのナビゲーション、複雑なワークフローのトリガーなど、SoundFlowはユーザーの時間を大幅に節約し、クリエイティブ・フローを維持できるという。

アクティブなサブスクリプションまたは永続版保守契約プランの加入者は、該当するソフトウェアの機能強化とコンテンツを含む、新しいソフトウェアに自動的に移行する。