株式会社アスクは、同社が日本正規代理店を務めるATTO Technology社の新製品「ATTO ExpressNVM S48F Smart NVMe Switch Host Adapter」を発表した。
ATTO ExpressNVM Smart NVMe Switch Host Adapterは、NVMeインターフェイスを採用した新シリーズ初の製品。パフォーマンスを維持したままNVMeのストレージ容量を素早く拡張可能で、ストレージサーバーの処理向上を支援するという。
同製品は、OEM製品開発者やシステムビルダーにとって、高付加価値で高費用対効果なソリューションになるとしている。ローカルストレージや分散型ストレージネットワーク向けのエンタープライズNVMeストレージアレイ開発に適したフレームワークだ。
ATTO Technology社、社長/CEOのTim Klein氏は次のようにコメントしている。
リアルタイムの金融取引や機械学習などの高速処理が必要とされる用途では、NVMeの素晴らしい性能が活用できます。エンタープライズアーキテクトやITマネージャーは、NVMeストレージに対して柔軟性、拡張性、コントロールのいっそうの強化を求めています。新製品NVMeアダプターは、その要望に応えます。
NVMeストレージはデータセンターを刷新する組織にとって、エンタープライズアーキテクチャの次の段階となった。高い処理性能を見込める一方で、NVMeの拡張性について、管理の難しさに苦労している組織も多いようだ。NVMeは同期とコマンド変換がPCIeバスを介して動作するように設計されているため、リモートでNVMeデバイスにアクセスする場合よりも利点が上回るという。
NVMe端子は多くのサーバーのマザーボードに搭載されているが、選択肢やカスタマイズの幅が狭く、接続可能なドライブ数にも上限があるため、拡張性および構成が制限される。これらの課題に従来からのサプライチェーンの問題も組み合わさり、サーバーメーカーは生産数やマザーボードの構成を制限せざるを得ない状況だ。
ATTO ExpressNVM Adapterは、OEM製品開発者やシステムインテグレーターに購入および設計の柔軟な選択肢を提供しているため、最適なアダプターを彼らのストレージソリューションに追加できる。そのため、そのストレージソリューションのユーザーは、主要な管理および監視機能を利用可能だ。これらの機能は大半のオンボードソリューションでは実現できていない。ExpressNVMによって提供される細かい分析や統合された管理機能は、ハードウェアを買い替える際の重要な検討事項と言えるだろうとしている。
低レイテンシーを確実に維持するために設計された新しいATTO ExpressNVM Smart NVMe Switch Host PCIe 4.0 Adapterには、カードあたり最大8基のNVMeドライブが接続可能。拡張可能なNVMeストレージソリューションを実現するとともに、以下のような豊富な管理および分析機能を搭載している。
- 独自のATTO eCOREテクノロジーをベースに管理機能を追加するFPGA管理エンジン
- 他のソリューションにはない精度のインバンド/アウトバンド分析ツールで、接続されたドライブを管理および監視するリアルタイムアラート
- 性能やレイテンシーへの影響がない、信頼性統計や容量使用率など、エンタープライズ向けの管理機能
ExpressNVM Smart NVMe Switch Host Adapterの製品概要は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
モデル
S48F:8基のドライブに対応
機能
- SlimSAS 内部コネクター(4×8)
- PCIe 4.0×16のホストバス接続
- 組み込みのハードウェアドライバー経由で、主要なオペレーティングシステム(OS)に対応
- WindowsおよびLinux向けの高度な管理用ドライバーに対応
- 複数のNVMeドライブタイプ(M.2、U.2、U.3、EDSFF)に対応
ATTO エンタープライズ向けソフトウェア
- ATTO CLI Tools:高度なトポロジー(ネットワーク配列)表示と構成
- ATTO Tool Ecosystem:複数のOSで同一の見た目と操作方法
管理と分析
- ATTOview:PCIeスイッチ、NVMeドライブのステータス/状態/性能の分析と監視
- メトリック収集と分析に基づいて生成されるアラート機能