キヤノンは、EOS Rシリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載・新開発RF-Sレンズ対応の「EOS R10」を2022年7月下旬に発売する。希望小売価格はオープン、同社オンラインショップ販売予定価格は以下の通り。
- EOS R10・ボディ:税込128,480円
- EOS R10・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMレンズキット:税込143,880円
- EOS R10・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMレンズキット:税込176,880円
EOS R10
EOS R10は小型・軽量と本格的な静止画・動画撮影を両立し、ハイアマチュアからエントリーユーザーまで幅広い撮影ニーズに対応する、APS-CサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスカメラだ。主な特長は、以下の通り。
取り回しのしやすい約429gの小型・軽量ボディ
約122.5mm×87.8mm×83.4mm、約429gの小型軽量ボディを実現。操作部材を最適にレイアウトすることでファインダーをのぞいたまま操作できるシンプルな操作性で、取り回ししやすいカメラとなっている。マルチコントローラーをファインダー横に、サブ電子ダイヤルをカメラ上部に配置することで、AF や露出の設定、再生操作などをスムーズに行うことが可能。ファインダーをのぞいたままでもAF/MFの切り換え操作が行えるフォーカスモードスイッチを搭載。
高度な通信機能を持つ「マルチアクセサリーシュー」を搭載し、対応するアクセサリーとの組み合わせにより、静止画撮影時の外部ストロボのコントロールや、動画撮影時の音声のデジタル入力、スマホとの接続によるネットワーク活用が可能。約236万ドットの有機ELパネルを採用した電子ビューファインダーを搭載。
また、HDR 技術を活用し、一眼レフカメラの光学ファインダーのように黒つぶれや白とびの少ない自然な見え方を再現する「OVFビューアシスト」により、一眼レフカメラユーザーでも馴染みやすいファインダー表示を実現。同シリーズ初となる内蔵ストロボを搭載している。
決定的な瞬間を捉える高速連写・高性能AF
メカシャッター/電子先幕による撮影時は、EOS Rシリーズ最速となるAF/AE追従で最高約15コマ/秒の高速連写を実現する。電子シャッターによる撮影時は、AF/AE追従で最高約23コマ/秒の高速連写が可能。「EOS R3」のAF被写体検出技術を継承し、人物、動物の瞳ほか、乗り物などの全体・スポット検出に対応するという。ディープラーニング活用アルゴリズム「EOS iTR AF X」により、検出性能と被写体追尾性能を有する。電子シャッターによるRAW画像の連続撮影機能「RAWバーストモード」(AF/AE 追従、クロップ)を搭載。最高約30コマ/秒の連続撮影が可能だという。
新開発の約2420万画素CMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」が実現する高画質
新開発の有効画素数最大約2420万画素APS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」により高画質を実現。有効画素数最大約3250万画素のCMOSセンサーを搭載する「EOS 90D」、「EOS M6 Mark II」と同等の解像性能を有するとしている。静止画撮影時に常用で最高ISO32000の高感度撮影を実現。高感度撮影時のノイズを低減するという。
レンズの収差などを補正し、解像感を向上する「デジタルレンズオプティマイザ」に対応。高速でブラケット撮影を行い、カメラ内で3枚の写真を1枚に合成する「HDRモード」を搭載している。自動的にピント位置を変えながら連続撮影を行うフォーカスブラケット撮影において、EOSシリーズでカメラ内深度合成処理を実現。オートホワイトバランスアルゴリズムにより、自然の緑を多く含むシーンでのオートホワイトバランスの精度が向上。EOSシリーズ初のパノラマ撮影機能を搭載。スイングしながら約5コマ/秒の間隔で連続撮影を行い、高画質なパノラマ画像として記録できるとしている。
多様な撮影シーンに対応する動画性能
クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K30P動画撮影を実現。クロップ時には4K60P動画の撮影が可能。動画電子ISにより、レンズ内ISを搭載していないレンズであっても手ブレを抑えた安定した動画撮影を実現。レンズ内ISを搭載したRFレンズ装着時は、動画電子ISとレンズ内ISの協調制御によってブレを効果的に軽減。
バリアングル液晶モニターにより、自分撮り時に構図確認を行いながらタッチ操作でAFや撮影開始などの操作が可能。動画縦位置情報を付加し、スマホなどで再生したときに動画が縦位置で再生されるように設定可能。動画連続撮影は最大2時間まで記録可能。
スペシャルシーンモードの機能向上によりカメラ任せでより本格的な撮影が可能
「流し撮り」「手持ち夜景」「HDR逆光補正」などのモードで、カメラまかせでより本格的な撮影ができるという。