キヤノンは、EOS Rシリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載し、新開発RF-Sレンズに対応したミラーレスカメラ「EOS R7」を2022年6月下旬に発売する。希望小売価格はオープン、同社オンラインショップ販売予定価格は以下の通り。
- EOS R7・ボディ:税込197,780円
- EOS R7・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM レンズキット:税込246,180円
- RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM:税込42,500円
- RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM:税込68,500円)
EOS R7
EOS R7は、EOS RシステムのAPS-Cハイエンドモデルカメラとして、メカシャッター時最高約15コマ/秒の高速ドライブに加え、高いAF性能と被写体検出機能を実現。
動体撮影など幅広いシーンに対応する高速連写・高性能AF
メカシャッター/電子先幕による撮影時は、EOS Rシリーズ最速となるAF/AE追従で最高約15コマ/秒、電子シャッターによる撮影時は、AF/AE追従で最高約30コマ/秒の高速連写が可能。「EOS R3」から継承したAF被写体検出技術は、人物や動物のほか、モータースポーツなどの動体撮影に適しているという。 電子シャッターによるRAW画像の連続撮影機能「RAWバーストモード」(AF/AE追従)を搭載。クロップなしで最高約30コマ/秒の連続撮影が可能。また、シャッターボタン半押し状態で撮影を開始し、シャッターボタン全押しの最大約0.5秒前から記録できる「プリ撮影」が可能。
約3250万画素のEOS Rシリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサー
新開発の有効画素数最大約3250万画素APS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」により、APS-CサイズCMOSセンサー搭載の同シリーズ史上最高の解像性能を有するという。
静止画撮影時に常用で最高ISO 32000を実現。レンズの収差などを補正し、解像感を向上する「デジタルレンズオプティマイザ」に対応している。
「HDR PQ」方式での静止画/動画記録にも対応する。また、高速でブラケット撮影を行い、カメラ内で3枚の写真を1枚に合成する「HDRモード」も搭載。
自動的にピント位置を変えながら連続撮影を行うフォーカスブラケット撮影において、EOSシリーズで初めて、カメラ内深度合成処理を実現。EOSシリーズ初のパノラマ撮影機能を搭載。スイングしながら約5コマ/秒の間隔で連続撮影を行い、高画質なパノラマ画像として記録が可能になる。そのほか、スペシャルシーンモードの機能が向上。「流し撮り」「手持ち夜景」「HDR逆光補正」などのモードで、カメラまかせでより本格的な撮影が可能。
協調制御による最高8.0段の手ブレ補正
ボディー内5軸手ブレ補正機構を有しており、レンズ内光学式手ブレ補正機構(レンズ内IS)を搭載したRFレンズを装着時には、カメラとレンズの協調により、最高8.0段の手ブレ補正が可能になるという。
クロップなしの7Kオーバーサンプリングによる高画質4K UHD Fine動画
クロップなしの7Kオーバーサンプリングによる高画質な4K UHD Fine動画撮影を実現。搭載されたCanon Log 3は従来のCanon Logよりもハイライトの階調が飛びにくく、明るいシーンでも豊かな階調表現が可能だとしている。
動画連続撮影最大6時間に
1回の動面記録時間の上限が、これまでの29分59秒から方最大6時間まで拡大。ハイフレームレート動画でも最大90分可能になる。
ファインダーをのぞいたまま快適な操作が可能な新しいサブ電子ダイヤル
ファインダーをのぞいたまま、設定から撮影が可能な新しいサブ電子ダイヤルを搭載。ハイアマチュアユーザーの使用頻度が高いマルチコントローラーと同軸にサブ電子ダイヤルを配置することで、ホールド時に自然に指が届くため、指を大きく動かすことなく操作できるという。
バリアングル液晶モニターにより、自分撮り時に構図確認を行いながらタッチ操作でAFや撮影開始などの操作が可能。動画縦位置情報を付加し、スマホなどで再生したときに動画が縦位置で再生されるように設定できる。約236万ドットの有機ELパネルを採用した電子ビューファインダー(EVF)を搭載。HDR技術を活用し、一眼レフカメラの光学ファインダーのように黒つぶれや白とびの少ない自然な見え方を再現する「OVF ビューアシスト」により、一眼レフカメラユーザーでも馴染みやすいファインダー表示を実現。動画連続撮影は、最大6時間まで記録可能。
デュアルカードスロットによる信頼性向上
高さ90.4mm×横幅132.0mm、重さ約612gと小型・軽量なボディーは、防じん・防滴性能を備えており、UHS-II対応のSDカードスロットを2基搭載している。
通信機能・拡張性
スマホなどの携帯端末へのWi-Fi/Bluetoothによる接続が可能。また、デジタル端子(USB)による携帯端末との有線接続にも対応。カメラから同社クラウドサービス「image.canon」への画像自動転送機能を搭載。同サービスでは、クラウドRAW有償現像や外部のウェブサービスへのデータ転送などが可能。また、転送サービスを利用してYouTubeに接続することで、カメラから映像をストリーミングでライブ配信できるとしている。
静止画撮影におけるストロボのコントロールおよび動画撮影時の音声のデジタル入力やスマホと接続して、ネットワークを活用できる「マルチアクセサリーシュー」を搭載。新開発の「RF-Sレンズ」に対応するとともに「RFレンズ」や、マウントアダプターの装着で「EFレンズ」も使用できるとしている。