富士フイルム株式会社は、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「XFレンズ」のラインアップとして、「フジノンレンズ XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」(以下:XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」)を2022年7月14日に発売する。希望小売価格は税込322,300円。
XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WRは、望遠150mm-超望遠600mm(35mm判換算:229mm-914mm相当)の焦点距離を備えたズームレンズ。軽量設計により、質量約1605gを実現した。強力な手ブレ補正機構や高速・高精度AFも搭載し、優れた機動性を発揮するという。遠く離れた対象の撮影なども、手持ちで高画質な写真撮影が楽しめるという。
XFレンズ史上最長となる超望遠600mm(35mm判換算:914mm相当)の領域まで撮影が可能。また、レンズの焦点距離を拡大するテレコンバーター「XF2X TC WR」との組み合わせにより、最大1200mm(35mm判換算:1828mm相当)までの焦点距離をカバーする。撮影距離にとらわれない自由なフレーミングでの撮影や、動きをとらえ続けた撮影が可能だとしている。
EDレンズ3枚とスーパーEDレンズ4枚を採用した17群24枚のレンズ構成により、色収差を徹底的に抑制。画像中心部から周辺部までズーム全域で高い解像性能を発揮する。ズーム時のレンズの全長が一定となるインナーズーム方式により、ズーミングによる重心バランスの変化が少ないため、安定した手持ち撮影が可能だという。このほか、5.0段の手ブレ補正機構や最短約0.15秒のAFも搭載している。XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WRの特長は以下の通り。
高画質を追求した、「XFレンズ」史上最長の超望遠ズームレンズ
望遠150mm-超望遠600mm(35mm判換算:229mm-914mm相当)の焦点距離を備え、「XFレンズ」史上最長となる超望遠600mmにより、遠く離れた野生動物・野鳥やスポーツ選手などの撮影に最適だとしている。テレコンバーター「XF2X TC WR」「XF1.4X TC WR」に対応し、なかでも「XF2X TC WR」との組み合わせにより、焦点距離300mm-1200mm(35mm判換算:457mm-1828mm相当)をカバーする。
EDレンズ3枚とスーパーEDレンズ4枚を含む17群24枚のレンズ構成により、超望遠レンズ特有の色収差を徹底的に抑制。ズーム全域で画像中心部から周辺部まで高い解像性能を発揮するという。放送用レンズに使用される、同社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」をレンズ全面に施すことで、24枚のレンズを採用しながらも高い透過率と低い反射率を実現した。シャープでクリアな写真を撮影できるとしている。
軽量設計とタフネスの両立により、シーンを問わず長時間での撮影の負担を軽減
レンズ前玉にスーパーEDレンズを2枚使用することで、高い解像性能を維持しつつ、レンズ鏡筒の小型化を図るなど軽量設計を追求。超望遠600mm(35mm判換算:914mm相当)でありながら、質量約1605gを実現している。
レンズ鏡筒をシンプルな構造にできる全長一定のインナーズームを採用。軽量化と同時に、重心バランスの変化が少ない快適なズーミングを可能としている。レンズ構成を支えるレンズ内部のベースフレームにマグネシウム合金を採用し、高剛性と軽量性を両立している。
レンズの本体色には、レンズの温度上昇を抑制するマットシルバーを採用。さらに、鏡筒の19カ所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を備えており、炎天下や悪天候下での長時間撮影にも安心して使用できるとしている。
5.0段の強力な手ブレ補正機能を搭載
手ブレのセンシング精度などを大幅に向上させたことで、5.0段の強力な手ブレ補正機能を実現した。手ブレの影響を受けやすい超望遠領域での手持ち撮影も快適に行えるという。
快適な操作で高速かつ静音なAFを実現
小型軽量なフォーカスレンズ群をリニアモーターにより駆動させるインナーフォーカス方式を採用することで、広角端で最短約0.15秒、望遠端で最短約0.25秒の高速かつ静音なAFを実現した。高度なピント合わせが求められる超望遠領域の撮影でも、被写体を素早く正確にとらえることができるという。「SETボタン」であらかじめ設定した位置にピントを瞬時に移動させることができるフォーカスプリセット機能を搭載。狙った被写体へのピントを再調整する必要がないため、撮影時の操作負担を軽減する。
ピント合わせの際にレンズの駆動範囲を制限するフォーカスリミッター機能を搭載。5m以上離れた被写体を撮影する時にレンズの駆動時間を短くでき、高速AFを実現する。レンズ鏡筒の先端部に「フォーカスコントロールボタン」を配置している。「フォーカスセレクトスイッチ」で割り当てた機能を瞬時に呼び出して、スムーズなAF操作を可能とする。