シグマは、ミラーレス専用専用フルサイズ対応の大口径超広角ズームレンズ「C|Contemporary SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN」を2022年6月17日に発売する。マウントはLマウント用、ソニー Eマウント用。希望小売価格は税込140,800円。
16-28mm F2.8 DG DN|Contemporaryは、「高性能なコンパクトズーム」をコンセプトに開発された大口径超広角ズームレンズ。超広角16mmをカバー、F2.8通しの明るさながら、最新の光学設計技術によりレンズ構成を最適化、高い光学性能とレンズボディの小型軽量化を実現した。超広角レンズが活躍するシーンを考慮して像面湾曲を重点的に補正、周辺まで鮮鋭で高い性能を発揮するよう設計されている。
また風景などの撮影シーンを想定し、フロントフィルターの装着が可能だ。ズーミング時の全長が変わらないインナーズーム採用により、抜群の携行性と安定した操作性をキープ。シビアな軽量化が求められる山岳撮影にも、フットワーク重視の旅行にも最適だという。大口径ズームレンズに期待される高精細な描写と、ポケッタブルなサイズ感、そしてユーザビリティを実現しているという。
16-28mm F2.8 DG DN|Contemporaryは、妥協のない光学性能を軽量・コンパクトなレンズボディに凝縮した「高性能なコンパクトズーム」として開発された。ショートフランジバック、カメラ側の光学補正機能を計算に入れた最新の光学設計によってレンズ構成を最適化、高い光学性能と小型化を両立させたという。
特に前面の大口径非球面レンズ2枚は、レンズ全体のコンパクト化と高い光学性能の実現に寄与している。蛍石と同じ特性を持つFLDガラスを5枚採用、最適に配置することで、超広角レンズで特に問題となる倍率色収差や軸上色収差を効果的に抑制。超広角レンズが活躍する風景や建築などの撮影では、画面の中心から周辺まで均一でシャープな描写と美しいボケを楽しめるという。
また近接撮影では、F2.8ならではの背景ボケを活かした立体感のある画づくりが可能だ。超広角ズームでは画面に太陽が入り込みやすく、ゴーストやフレアが発生しやすいため設計段階から十分に対策を施したという。スーパーマルチレイヤーコート採用で優れた逆光性能を実現している。
16-28mm F2.8 DG DN|Contemporaryでは、Φ72mmのフロントフィルターの装着が可能。超広角撮影で多用されるPLフィルターやNDフィルターなどがより使いやすくなったという。AFアクチュエータにはステッピングモーターを採用。俊敏で静粛なAFは、静止画はもちろん動画撮影にも最適だとしている。
焦点距離を変えても全長は変わらずコンパクトさをキープするインナーズームではほとんど重心移動がないことから、安定性や機動性が求められる手持ち撮影、ジンバルでの撮影、Vlog撮影などで強みを発揮するという。インナーズームにより、全長100.6mm、最大径77.2mm、質量わずか450gという、F4クラス並みの小型化を実現。同じ「F2.8ズームシリーズ」28-70mm F2.8 DG DN|Contemporaryと組み合わせると、超広角から中望遠までカバーできて総質量わずか920gの極めてコンパクトなシステムを組むことができる。
携行性を重視したレンズボディは、軽量なプラスチック製パーツを中心に構成されている。一般に金属パーツに比べ加工精度を保つのが難しいとされるプラスチック製パーツだが、16-28mm F2.8 DG DN|Contemporaryでは、素材にアルミニウムに近い熱収縮率を持つポリカーボネート「TSC(Thermally Stable Composite)」を適所に採用。金属パーツとの熱収縮による誤差を少なくし、温度変化の大きな環境であっても安定した性能を確保するという。
また、部品精度はもちろん外観上の美しさまで追求できるのも、SIGMA会津工場の高い製造技術と厳しい品質管理によるものだという。単に便利でコンパクトなズームレンズにとどまらず、撮影機材としての操作感と品位も期待できるとしている。主な仕様は以下の通り。
(数値はLマウント用)
- レンズ構成:11群16枚(FLD5枚、非球面レンズ4枚)
- 画角:107.0°-75.4°
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:25cm
- 最大撮影倍率:1:5.6
- フィルターサイズ:φ72mm
- 最大径×長さ:φ77.2mm×100.6mm
- 質量:450g
- 付属品:花形フード(LH756-01)、フロントキャップ(LCF-72 III)、リアキャップ(LCR II)