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パナソニック コネクト株式会社は、サブスクリプション型映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」を2022年6月27日より提供開始する。初期登録費は税込33,000円、月額費用は税込210,000円から。

KAIROS クラウドサービスは、自由度の高い映像制作を可能にしたIT/IPプラットフォーム「KAIROS」をクラウド化し、様々なアプリケーションと連携することで「撮る・創る・映す」ワークフロー全体をシームレスにつなぎ、いつでもどこでも手軽に使えるサービス。

近年、インターネットやスマートデバイスの普及による映像視聴スタイルの多様化が進み、ライブ配信を含む映像制作需要が拡大している。一方、映像制作現場では、高度化・複雑化するシステムでの作業工数増加や、属人化された現場集中型のワークフローによる人材不足が問題視されている。また、メディア発信のみならず、スポーツやイベント主催者・企業など、自らが映像による情報発信を手掛け、ビジネスメイキングを行うといった、新たな価値創造の機会も増えている。

これらの現場課題に応えるため、同社は60年以上の放送事業で培ったノウハウを生かし、IT/IPプラットフォーム「KAIROS」を軸としたリモートプロダクションという新たな映像制作ワークフローの提供に取り組んでいる。

今回新たに開始する同サービスは、クラウド上に構築した「KAIROS クラウドプラットフォーム」と様々なアプリケーションを連携することで、「撮る・創る・映す」ワークフロー全体をシームレスにつなぐ。これにより、現場から遠隔地のカメラやスマートフォンなどからのストリーミング伝送、リモートライブスイッチングなど、時間と場所に制約されない映像制作・配信が可能になり、約30%の業務効率化を実現するという。

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KAIROSオンプレミスで培った同社独自の映像処理技術をKAIROS クラウドプラットフォーム上に踏襲。ME(ミックス/エフェクト)数、KEY数に制約されないマルチレイヤー構成や、解像度や画角にとらわれない"CANVAS"スクリーン機能により、複数のカメラやスマートフォンの映像・音声、グラフィックを重ねた演出など、自由なレイアウトでの映像制作を実現するという。

また、使いやすい直感的なGUIソフトウェアによるスイッチング操作など、パソコンとネットワーク環境のみで、手軽に幅広い映像制作を可能にするとしている。

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さらに、サブスクリプション型サービスで初期投資を抑え、最適かつ最新のサービスをいつでも、どこでも利用でき、手軽により良い映像を制作できる環境を提供するとしている。

同サービスを活用し、手軽な映像制作をサポートするため、リモートでの映像制作に必要な機材やネットワーク環境を完備し、実況も行えるコメンタリールームを併設した、「KAIROS Connect Center」を東京と大阪の2拠点に開設。パートナー企業と共に、継続して現場ニーズに合わせた柔軟な機能群を開発することで、現場に最適なソリューションへ進化・拡充していくとしている。

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KAIROS Connect Center(大阪の様子)

また、多様化するニーズに応えるため、共創パートナーの募集を2022年秋より開始予定。クラウド上での様々なテクノロジーを組み合わせ、サービスの継続的進化を図ることで、映像制作現場の更なるワークフローの変革を目指していくとしている。