DZOFILM、シネレンズ「Vespid Cyber Prime Full-frame 35/50/75mm T2.1」発売。撮影時のディテールを再現

DZOFILMは、「Vespid Cyber FF 35/50/75mm Cine Lenses」(以下、Vespid Cyber)を発表した。独自のデータインターフェース機能により、フォーカシングデータと絞り値の出力が可能となった。これらのレンズはサードパーティのフォーカスシステムでオートフォーカスを可能にし、より速く、より便利な撮影を実現するとしている(現在、「DJI Ronin RS3 PRO」オートフォーカスシステムにのみ対応。今後順次対応予定)。

希望小売価格は、レンズ1本が2,269ドル、35mm、50mm、75mmのレンズセットが6,599ドル。2022年6月15日から7月15日までの予約期間中はレンズ単品が2,199ドル、レンズセットが6,499ドルとなっている。2022年7月上旬に出荷開始予定。

DZOFILM、シネレンズ「Vespid Cyber Prime Full-frame 35/50/75mm T2.1」発売。撮影時のディテールを再現

主な特長

  • 世界各国での認証取得
  • バーチャルシネマへの展開
  • 異なる温度(-25℃と+70℃)での耐久性を実現
  • 「DJI Ronin RS3 Pro」をキャリブレーションなしで素早く接続可能
  • DZOFILM独自のデータインターフェース機能により、フォーカスと絞りのデータをリアルタイムに転送可能
  • Lemo-TypeC変換ケーブル(4ピン、IP50)、防滴・防塵仕様

Vespid Cyberは、「Vespid Prime」の特徴を受け継いでいる。APO規格に準拠し、色収差を1対1に最適化。1.15kg以下の軽量設計により、ハンディタイプからジンバルタイプまで、あらゆる用途に対応する。PL/EFマウントシステムは、市場のほとんどのカメラにマッチするという。

同レンズは35mm/50mm/75mmの3種類の焦点距離をラインナップ。今後、さらに選択肢が増えることが期待できるという。

DZOFILM、シネレンズ「Vespid Cyber Prime Full-frame 35/50/75mm T2.1」発売。撮影時のディテールを再現

Lemo-TypeC変換ケーブルを使用し、独自のデータインターフェース機能搭載により、フォーカスと絞りのデータをリアルタイムに転送する。データ誤差は1~10m以内で1%、10m以上で3%と、ごくわずか。ケーブルはIP50で、防滴・防塵に信頼性があるとしている。

サードパーティ製のオートフォーカスシステムで使用される同レンズは、キャリブレーションなしで新しいシステムに迅速に接続可能。レンズのケーブルは、DJI RS3 PROのフォーカスモーターの任意のインターフェイスに直接接続が可能。

同レンズは他の新しいシステムとの接続を可能にする。同社はオープンシステムのさらなる可能性に期待しているという。

DZOFILM、シネレンズ「Vespid Cyber Prime Full-frame 35/50/75mm T2.1」発売。撮影時のディテールを再現