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disguiseは、無限に拡張可能な新しいフラッグシップメディアサーバー「vx 4+」を発表した。

世界最大級かつ高い技術が求められるバーチャルプロダクションやコンサートやイベントの演出、プロジェクションマッピング、インスタレーション向けに設計されており、コンテンツの品質と再生性能を最大限に高めたという。

disguise vx 4+は、豊富な入出力をもち、前モデル「vx 4」と比較して、さらに2倍のビデオレイヤーを処理可能。ストレージ性能を高めて最大で100GbEの帯域幅による高解像度のライブビデオに対応するなど、ビデオプロセッシングを大幅に改善している。

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12G-SDI入力など、各種入出力も充実。オプションのVFCカードで出力フォーマットが選択可能

disguiseの最高製品責任者レード・アル・ティクリティ氏は次のようにコメントしている。

映像プロダクション、インスタレーション、プロジェクションマッピング、大規模なショーの制作チームは常にクリエイティブのハードルを超えるための努力を続けており、多くのチームが新しい技術やワークフローを試し、ゲームエンジンなどのリアルタイムCGを使用したり、複雑なシステムを構築してスケールの拡大を行なっています。このようにクリエイティブへの野心が高まるにつれ、低レイテンシーで大規模なコンテンツを確実に再生することは依然として課題となっています。

disguise vx 4+は、大規模な帯域幅を必要とする高画質で多チャンネルのビデオ処理にも対応できる超信頼性の高性能サーバーに対する差し迫ったニーズに対応するものです。今日のニーズに対する我々のチームの深い理解に基づいて構築されたvx 4+は、お客様に最先端の技術を提供し、disguiseモジュラーエコシステムと連携して、お客様のプロダクションに最も信頼性が高く効果的なソリューションを提供します。

vx 4+は、disguiseモジュラー・エコシステムに統合され、disguise VFCカード、rxII(CGのレンダリングを行うユニット)、fabric(設定済みネットワーク・スイッチ)と連携、堅牢で拡張性のあるソリューションを必要とするプロジェクト向けに設計されている。100GbEネットワークポート2基と12Gビデオキャプチャを標準装備し、rxレンダーノードのクラスタと一緒に4K xRコンポジットに使用可能だ。

新しいPCI-Express 4.0マザーボード、CPU、GPU、RAIDストレージの統合により、vx 4+のビデオ再生およびコンポジットの性能は向上したという。vx 4+は、ビデオのレイテンシを最小限に抑えながら、複数台をネットワークに接続して同時使用することで規模を自由に拡大でき、期待されるパフォーマンス実現のためのキャパシティーを実現するとしている。

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vx 4+ はdisguiseが今年後半にリリースを予定しているIPビデオフォーマット変換カード「IP-VFC」に対応。IP-VFCは、業界初の特許取得技術により、disguiseメディアサーバーからのビデオ出力信号をSMPTE 2110ビデオ出力に変換することを可能にするという。また、disguise vx 4ユーザーは、VX 4+にアップグレード可能となっている。