Accsoonは、新しいSDIワイヤレス伝送システム「CineView SE」を発表した。CineViewシリーズの最新ラインアップで、これまでで最もパワフルで先進的なSDI対応TX/RXシステムだという。航空宇宙クラスのアルミニウム合金で強固に作られており、最新のファンレス設計により静音動作が可能。
同製品は、あらゆる規模のプロダクションのSDI/HDMIワイヤレスオンセットおよびオンロケーションモニタリングソリューションとして最適な製品だ。
2022年8月に同社正規販売店から発売される予定。
Accsoonデュアルバンドの信頼性を4本のアンテナで実現
CineView SE RX/TXはそれぞれ4本の取り外し可能なアンテナを持ち、同社独自のデュアルバンド無線技術により1200ftの範囲をカバーする。これは、2.4GHzと5GHzの両方の周波数で同時に同じ画像を送信する。受信機は、必要に応じて2つの信号を完全に1つのストリームに結合する際に、干渉をインテリジェントに識別する。これは、単に周波数間をホップする低性能なワイヤレスシステムよりも本質的で安定したものだ。その結果、サッカー場の長さまで届き、ドロップアウトやブラックスクリーンに悩まされることなく、HDビデオとオーディオの超堅牢でほぼリアルタイムの伝送を実現した。また、画面遅延は50ms以下と、クラス最高の遅延を実現するという。
SDIとHDMI
送信機はSDIとHDMIの両入力、受信機はSDIとHDMIの両出力を備え、いずれも最大1080P60fpsのフレームレートが可能。SDIレベルAおよびB信号にも対応し、旧型の業務用カメラにも対応。同製品は、幅広いシネマカメラ、プロフェッショナルカメラ、ミラーレスカメラに対応しているため、撮影監督、ディレクター、カメラオペレーターにとって完璧なパートナーになるという。
これまで以上に小型化
同製品は、送信機、受信機ともに210gと、これまで以上に小型・軽量化を実現。アンテナを除いたサイズは、RX、TXともに105mm×66mm×32mmで、カードパックほどの大きさだ。これにより、従来モデルのCineEye 2S Proよりも大幅にコンパクトになり、同時に性能も向上した。
マルチモニターやiOSデバイスでの表示
他のCineViewモデルと同様に、CineView SE TXは、最大4台の他のCineView RXユニットと一緒に使用できる。また、「Accsoon Go」アプリを搭載したiOS/Androidデバイスに最大4台まで送信でき、RXユニットとスマートデバイスの組み合わせで合計4台まで送信可能。
Accsoon GoアプリとLivestreamingを新たに改良
iOS/AndroidデバイスのAccsoon Goアプリを使用して、同製品からモニター、録画、ストリーミングを実行できる。この無料アプリには、様々な監視・録画機能が搭載されており、このたび新たなツールを追加してアップデートされた。前バージョンのAccsoon Goと同様に、同製品からスマートデバイスに転送されたHDビデオを録画してすぐに確認したり、ソーシャルメディアで共有したりできるほか、RTMPを使って人気のビデオ共有サイトにストリーミングすることも可能だ。
新ツールには、より正確なフォーカシングを実現する「スマートシャープニング」、ショットを正確に再現する「オニオンスキンオーバーレイ」、LUTの読み込みと記録の改良などが含まれている。これらは、フォーカスピーキング、ヒストグラム、フォルスカラーなどの既存のハイエンドな機能に追加された。また、適切なiPadを使用している場合、スプリットビューでAccsoon Goアプリとマルチタスクする機能が新たに追加された。
また、同製品をiOSやAndroidデバイスのみで使用したいユーザーには、RXを使用せずにTXを単体で購入することも可能。同社は、ユーザーのニーズに合わせて柔軟にワイヤレスモニターを提供する。
新型CineViewプラットフォーム‐より速く、より小さく、よりクールに
同製品は、CineEyeシリーズで好評を博したコンピューティングプラットフォームの最新改良版を使用している。同社が何年もかけて丹念に開発した結果、従来よりもさらに高速、小型、高効率、クールに動作するシステムが完成した。
1本のバッテリーで何時間も駆動可能
同製品は低消費電力で、NP-F970バッテリー1本で最大12時間の使用が可能。さらに、DC入力ポート(7.4V~16.8V)だけではなく、USB-C電源(5V)からも給電できる。これらのソースを切り替えている間も電源を入れ続けることができるため、長時間の撮影でも連続稼働が可能だ。