ライカ、急成長するレーザーテレビ分野に参入。Hisenseと技術協力で合意

ライカカメラ社は、戦略的成長戦略の一環として、事業領域の拡大を図っており、レーザーテレビ市場において、自社製品による存在感強化を計画している。このため、レーザーテレビ事業のリーディングカンパニーであるHisense社との技術協力に合意した。

今回の技術提携により、ホームシアター用レーザーテレビのさらなる開発に向けて、両社の強固な基盤の構築が可能となる。この長期的なパートナーシップの目的は、Hisense社のレーザーテレビ市場における技術的ノウハウと、同社の高品質プロジェクションレンズの開発・製造における長年の専門知識を組み合わせることによる、短距離レーザーテレビのための特に強力かつ未来志向の技術プラットフォームの構築だという。

プロジェクション市場は、ライカカメラ社にとって馴染み深い市場だ。50年以上前、同社のPradovitシリーズはアナログプロジェクターとして、また後にはデジタルプロジェクターとして、すでに製品ラインアップの一部となっていた。同社の技術革新力、長年の経験とノウハウ、そして光学性能と画質への高い要求に基づき、レーザーテレビ機器という市場セグメントに参入することは、新しいビジネスの地平に向けた論理的な次なる一歩となるとしている。

なお、同社はベルリンで開催されるトレードショーIFA2022(2022年9月2日~6日開催)のホール2.2のライカブース(205番)で、同社初のレーザーテレビ「Leica Cine 1」を独占的に発表する。

ライカ、急成長するレーザーテレビ分野に参入。Hisenseと技術協力で合意

Hisense社の社長であるラン・リン博士は次のようにコメントしている。

リン氏:当社はレーザーテレビ業界のリーダーとして、この分野で1,700件の特許を保有し、世界トップクラスの地位を占めています。また、新産業としてレーザーテレビの世界的な発展を後押しし、大画面での没入感、広い色域、省エネ、環境保護、目のケアなどのメリットを世界中の消費者に提供することに専念しています。

ライカカメラ社は、イメージング分野における伝統的なブランドであり、優れた技術力と独自の品質・スタイルを有しています。同社の卓越した光学技術により、レーザーテレビは、より鮮明で繊細な映像を映し出すことができます。同社の独特な画像調整スタイルとレーザー光の豊富な色の組み合わせは、世界中に素晴らしい視覚の饗宴をもたらすでしょう。

ライカカメラ社のCEOであるマティアス・ハーシュ氏は次のようにコメントしている。

ハーシュ氏:ホームシアターエンターテインメントは急速に成長している市場であり、この分野での製品ラインアップの拡充は、当社のプレミアム製品で新しい顧客を喜ばせる有望な機会となります。

Hisense社は、レーザーテレビシステムの分野で技術と市場のリーダーとして、高解像度の4K映画作品の能力を、家庭での忘れられない映画体験として示す理想的なパートナーです。IFAにおいて、当社が誇る優れた品質を備えた初のレーザーテレビ、Leica Cine 1を発表できることを嬉しく思います。