株式会社タムロンは、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニー Eマウント用超望遠ズームレンズ「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD(Model A067)」(以下:Model A067)を2022年9月22日に発売する。以前、2022年秋発売予定としていたもの。希望小売価格は税込195,800円。
Model A067は、広角端50mm始まりのズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応ソニー Eマウント用超望遠ズームレンズ。ズーム比8倍の50mmから400mmまでをカバー。広角端を標準域50mmという今までにない焦点距離にすることで、被写体のクローズアップだけでなく、背景を活かした画作りが可能となっている。この1本で、風景、野鳥、動物、スポーツから集合写真まで様々な撮影を楽しめるという。
レンズ構成は18群24枚。特殊硝材XLD(eXtra Low Dispersion)レンズ2枚と、LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズ3枚、GM(ガラスモールド非球面)レンズ1枚、さらに複合非球面レンズ1枚を贅沢かつ効果的に使用することで、軸上色収差をはじめとした諸収差を抑制し、ズーム全域で高い解像力を実現。また、ゴースト・フレアの発生を抑え、逆光条件でも被写体のディテールを緻密に描き出すことができるBBAR-G2(Broad-Band Anti-Reflection Generation 2)コーティングも採用し、クリアでヌケの良い描写を可能にする。
AF駆動にはリニアモーターフォーカス機構VXDを採用。ハイレベルなAF速度と精度を兼ね備えており、最短撮影距離から無限遠までストレスのない快適なピント合わせが可能。また、優れた動体へのフォーカス追従性能が、野鳥やスポーツ撮影などでも瞬間を逃すことなく捉えることを可能にする。さらに、静粛性が高く、静かな環境下での静止画撮影や動画撮影にも活用できる。
Model A067はコンパクトなサイズを維持しながら、タムロン独自の手ブレ補正機構VCを搭載。優れた手ブレ補正効果により、手ブレによる像の不鮮明化を効率よく軽減している。また、AI(人工知能)テクノロジーを活用することで、焦点距離100mm以下では動画撮影に配慮した補正効果も得られるという。
レンズに搭載したコンピューター通信用コネクターポートとコンピューターをTAMRON Connection Cable(別売)で接続し、専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」にて、各種機能のカスタマイズや最新のファームウェアのアップデートが可能。静止画、動画など各種撮影スタイルに応じて機能をカスタマイズすることで、より充実した撮影を実現する。
Model A067ではA、TAMRON Lens Utilityに「フォーカスリミッター機能」追加。同機能を活用することで、被写体からピントが外れた際の、再合焦までの時間を短縮できるほか、被写体手前の障害物への合焦を防ぐ効果もある。ズームリングが75°回転したり、別売りアクセサリーの三脚座の使用が可能など、高い利便性・操作性を実現している。
50mmから400mmの焦点距離をカバーしながらも、100-400mmクラスと同等の小型・軽量サイズを達成。広角端50mmで最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率1:2のハーフマクロ撮影が可能な超望遠ズームとして、高い近接撮影能力を実現している。また望遠端400mmも最短撮影距離1.5m、最大撮影倍率1:4と迫力ある撮影が可能だ。
その他の特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 質感、耐擦傷性を向上させた新デザイン採用
- 同社ミラーレス用レンズシリーズの多くと共通のフィルター径φ67mmを実現
- 撮影サポート機能(簡易防滴構造、防汚コート、ズームロックスイッチなど)
- ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」など各種カメラ機能に対応
仕様
- 焦点距離:50-400mm(35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時)
- 明るさ:F4.5-6.3
- 画角(対角画角):46゜48′-6゜11′(35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時)
- レンズ構成:18群24枚
- 最短撮影距離:0.25m(WIDE)/1.5m(TELE)
- 最大撮影倍率:1:2(WIDE)/1:4(TELE)
- フィルター径:φ67mm
- 最大径:φ88.5mm
- 長さ:183.4mm(レンズ先端からマウント面まで)
- 質量:1,155g
- 絞り羽根:9枚(円形絞り)
- 最小絞り:F22-32
- 標準付属品:花型フード、レンズキャップ
- 対応マウント:ソニー Eマウント用