株式会社サイトロンジャパンは、同社が取り扱うAnhui ChangGeng Optical Technology (Venus Optics)社のレンズブランド「LAOWA」の新機種「LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe」を2022年9月2日より発売する(受注生産)。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込440,000円前後。
同製品は、メインユニットに90°モジュールもしくはダイレクトビューモジュールを取り付けて使用する、防水機能付きのフルフレーム用2倍マクロレンズ。撮影用途に応じて付け替え可能。
細長く伸びた特徴的なデザインにより、手が届かない難しいアングルでも潜望鏡のような視点を簡単に撮影できる。小動物が生息する巣穴の中や、水中の洞窟に隠れているカニなどの小さな被写体を逃すことなく撮影が可能になる。90°モジュールの先端にはネジ穴(U1/4)を搭載しており、照明などのアクセサリーを取り付けられる。
最大撮影倍率2倍、85°という広い画角と、レンズ先端から2cmという最短撮影距離により、他のレンズでは撮影できない特徴的な迫力のある映像を作成できるという。ペリプローブレンズにより、地面に近い被写体もカメラが邪魔になることなく柔軟に撮影できる。また、レンズ回転機構のロックを解除することでスピニングショットが可能。レンズを回転させながら印象的な撮影表現を演出できるとしている。
一般的な望遠マクロレンズよりも画角が広いため、T値の範囲がT14-T40となっており、近距離では被写界深度が深くなる。より多くの背景情報を写すことができ、野生動物の撮影やスタジオでの撮影にも役立つとしている。レンズ先端部には、付属のUSBケーブルにより段階的に調光可能なLEDライトを搭載。ライティングに便利で、低照度下でも柔軟に対応できる。
付け替え可能な2種類のレンズモジュールには防水加工が施されているため、防水ハウジングを購入することなくユニークな水中の撮影を実現。レンズを水中に差し込んで撮影したり、レンズに直接液体をかけるような撮影も簡単に表現できるという。
さらに、別売の「0.7x Focal Reducer for 24mm Probe Lens」を使用することで、焦点距離を短くし、T10までレンズを明るくできる。焦点距離が短くなり、APS-C、MFTのカメラを使用した際に画面がクロップされる影響も抑えることが可能(MFTの場合は2倍から1.4倍にクロップ時の拡大率が低減される)。
主な仕様
- 焦点距離:24mm
- T値範囲:T14-40
- 画角:85°
- 対応フォーマット:フルフレーム
- レンズ構成:19群28枚
- 絞り羽根枚数:7枚
- 最短撮影距離:レンズ先端から2cm
- 最大撮影倍率:2倍
- 寸法:レンズの最大直径:φ61.3mm/レンズのチューブ直径:φ29mm/長さ:408mm
- 質量:約770g(交換可能な 0°ダイレクトビューモジュール:約 248g)
- 対応マウント:Arri PL、Canon EF、Canon RF、Nikon F、Nikon Z、Sony FE、L マウント