SmallHD、ファームウェアの無償アップデート「PageOS 5」公開

SmallHDは、PageOSを使用しているSmallHDモニターユーザー向けにメジャーファームウェアアップデート「PageOS 5」を無料でリリースすると発表した。新しいツール、機能性の向上、より合理的で直感的なUIを特徴とするPageOS 5によって、より速く、より効率的なワークフローが実現する。

Creative Solutionsのシネ製品担当副社長であるグレッグ・スモクラー氏は、次のようにコメントしている。

PageOS 5の新機能

現在、旧バージョンのPageOSを使用しているSmallHDモニターであれば、無料でダウンロードが可能。PageOS 5では、現在の各モニターシリーズに新しいソフトウェアツールが追加され、さらに合理的なユーザーエクスペリエンスと強力なアップデートにより、ユーザーが拡張した機能とパレットをすばやく操作できるようになったという。

詳しくは、こちら。

すべてのSmallHDモニターに共通の機能と、特定のモニターシリーズで利用可能な機能の内訳は、以下の通り。

PageOS 5を搭載したSmallHDモニターは、業界で初めて、フォールスカラーオーバーレイで直感的に露出を評価する「EL Zone」を搭載している。撮影監督であるエド・ラックマン氏（ASC）によって開発されたEL Zoneは、フルスクリーンライトメーターのように動作し、18％グレーの上下のステップをIREパーセントではなく、ストップ数で表現。カメラからのセンサーデータが瞬時に基準点となり、より正確で直感的なプロセスを実現し、あらゆる撮影監督に馴染みやすいものとなっているという。

また、全モニターシリーズで四面体LUT補間が可能になり、HDR表示時にLUTを正確に表示できる。さらに、ステディカムオペレーターから要望の多かったというデジタルホライズンインジケーターも全機種で利用可能だ。

PageOS 5は、SmallHD CineおよびOLED 4Kプロダクションモニター向けに、マルチビューツールを提供する。これは、ユーザーが最大4つのカメラフィードを同時にモニターし、複数のスコープやソフトウェアツールをカスタマイズ可能な様々なレイアウトで割り当てることができる高度な設定機能だという。4Kプロダクションモニター用のCalmanキャリブレーション統合により、ユーザーはPortrait Displaysを実行するキャリブレーションプローブを搭載したコンピューターをイーサネット経由で4Kモニターに接続して自動キャリブレーションを行い、キャリブレーションLUTをモニターに直接アップロードすることが可能になる。

また、ファームウェアのアップデートにより、SmallHD CineおよびOLED 4Kモニターのオーディオ機能のロックが解除され、ユーザーはモニターに搭載されたスピーカーまたはヘッドホン出力からサウンドを出力できる。SmallHD 4Kモニター上の1080p信号のシャープネスが大幅にアップグレードされ、HDまたは4Kで同様に正確なフォーカスプルを保証する。

SmallHD Smart 7シリーズには、PageOS 5の「Look-Around Camera Control」機能が搭載されており、カメラコントロールのライセンスを持つユーザーは、PageOS 5のツールにアクセスしながら、各ページに表示される重要なカメラコントロールの機能を確認、調整が可能となる。

また、タッチファンクションボタンも追加され、フォーカスアシストや波形などのソフトウェアツールを最大6個の画面上のタッチボタンに割り当て、ワークフローのショートカットのカスタマイズができる。また、RTオーバーレイの追加により、フォーカススケール上のビジュアルマークの作成、編集、削除、画面上の限界値の表示、フォーカススケールのズームが可能になり、正確なフォーカスチェンジシークエンスが実現できる。