NVIDIA、グラフィックスカード「NVIDIA RTX 6000 Ada Generation」を発表。レンダリング、グラフィックス、AIのパフォーマンスを大幅に向上

NVIDIAは、グラフィックスカード「NVIDIA RTX 6000 Ada Generation」(以下:RTX 6000)を発表した。2022年12月発売予定。

RTX 6000は、リアルタイムレンダリング、グラフィックス、AIを提供する新しいNVIDIA RTX 6000 Ada世代GPUをベースとし、最先端のシミュレーションベースのワークフローを推進できるという。前世代「RTX A6000」の最大2~4倍のパフォーマンスを提供することで、アーティストはより魅力的なコンテンツの制作や没入感のある仮想環境を構築し、ストーリーテリングを次のレベルに引き上げることができるとしている。

Ada世代のAIとプログラマブルシェーダーテクノロジを備えており、「NVIDIA Omniverse Enterprise」を使ったメタバース向けのコンテンツとツールを制作するための理想的なプラットフォームになるとしている。また48GBのGPUメモリの搭載により、ユーザーは非常に詳細なコンテンツを制作したり、複雑なシミュレーションを開発したり、説得力のある魅力的な仮想世界構築に必要な構成要素を形成したりすることができる。

同社プロフェッショナルビジュアライゼーション担当バイス プレジデントであるボブ・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:ニューラル グラフィックスは、コンピュータグラフィックスの革新の次の波を推進しており、コンテンツの制作方法と体験方法を変えるでしょう。NVIDIA RTX 6000は、エンジニア、デザイナー、科学者のための新しい時代に力を与える準備ができており、メタバースで世界を構築するために必要な要求の厳しいコンテンツ制作、レンダリング、AI、およびシミュレーションワークロードのニーズを満たします。

■「NVIDIA RTX 6000 Ada Generation」の主な特長

  • 第3世代RTコア:前世代の最大2倍のスループットで、シェーディングまたはデノイズ機能とレイトレーシングを同時に実行
  • 第4世代Tensorコア:FP8データ形式の拡張サポートにより、前世代より最大2倍高速なAIトレーニングパフォーマンスを実現
  • CUDAコア:前世代と比較して、単精度浮動小数点スループットが最大2倍向上
  • GPUメモリ:48GBのGDDR6メモリを搭載し、最大規模の3Dモデル、レンダリング画像、シミュレーション、AI データセットの処理が可能
  • 仮想化:複数の高性能仮想ワークステーションインスタンス用のNVIDIA仮想GPU(vGPU)ソフトウェアをサポートし、リモートユーザーがリソースを共有し、ハイエンドのデザイン、AI、およびコンピューティングのワークロードを実現
  • XR:前世代の3倍のビデオ エンコーディング パフォーマンスを備え、NVIDIA CloudXRを使用して複数のXRセッションを同時にストリーミング可能