Blackmagic Designによると、テネシー州ナッシュビルで開催される女性カントリーミュージック・シンガーソングライターのためのライブイベント「Song Suffragettes」が、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2およびATEM Mini Proを使用して毎週のコンサートをYouTubeチャンネルでライブ配信しているという。同チャンネルの合計再生数は470万回を数えている。
2014年にナッシュビルのミュージックエグゼクティブであるトッド・カセッティ氏によって設立されたSong Suffragettesは、女性カントリーシンガーたちの公演・放送の機会を増やすことで、音楽業界における組織的な男女格差と戦うことを目的としている。
複数の出演者たちでローテーションを組み、各ライブに5人の女性シンガーソングライターが登場し、最後は全員でカバーを1曲演奏する。Song Suffragettesは今年で9年目になるが、これまでに計350人の女性シンガーたちがステージに上がっており、そのうち60人近くが公開の契約、26人がレコーディングの契約に至った。同ショーケースの"卒業生"には、Kelsea Ballerini、GAYLE、Carly Pearce、Lainey Wilson、Tenille Artsらがいる。
カセッティ氏:Blackmagic Designワークフローを構築する前は、毎回ショーが終わるたびに様々なフォーマットの映像を取り込んで編集するのに苦労していました。しかし、Blackmagic Designの機器を導入したことで、リアルタイムでライブ配信し、その際の映像切り替えも収録できるようになりました。ショー全体の映像がすぐに使用可能になり、個別のパフォーマンスもすばやく編集してYouTubeや他のソーシャルメディアに投稿できます。
Song Suffragettesは、Pocket Cinema Camera 6K G2を1台、Pocket Cinema Camera 6Kを3台使用しており、それらの映像はすべてATEM Mini Proに送信され、Blackmagic Video Assist 7" 3Gモニター/レコーダーでモニタリングされる。ライブ配信の編集は各カメラの映像と同様に、スイッチャーから外部SSDに直接収録される。
毎週のライブ配信の後は、ショー全体の映像がSong SuffragettesのYouTubeチャンネルに投稿される。また、制作チームは各ショーの後に傑出した3~4曲を選び、個別カメラで収録されたそれらのパフォーマンスをYouTubeに投稿する。
カセッティ氏:Pocket Cinema Camera 6Kを選んだのは、画質に関する優れた評判を非常に多く聞いたからです。カメラからの映像をリアルタイムでSSDに収録できるのも気に入っています。最近、Pocket Cinema Camera 6K G2を1台追加しました。調整可能なタッチスクリーンでショットのフレーミングを簡単に調整できる点と、画面上のフォーカスの優れたコントロール、露出ツールを皆とても気に入っています。
大型スーパー35センサーによって、被写界深度が浅くなり、画質がさらに向上していますね。ポストプロダクションをワークフローに組み込んだり、動画ブログや映画制作の世界を探求したりしたくなった場合、このカメラで内部モーションセンサーからのジャイロデータを記録できる機能は、映像をスタビライズする上で極めて有用です。素晴らしい内蔵機能ですね。
カメラの設定をATEM Mini Proでリアルタイムで調整できるのも、ステージの照明がいつも明るいとは限らないので便利です。ショーの最中は、ゲイン調整を行うのに加えて、マクロを使用してグラフィックをリアルタイムでライブ配信に追加できる機能をフル活用しています。
YouTubeは私たちのブランドにとって重要なプラットフォームで、数百ものシンガーソングライターたちのパフォーマンスを投稿しています。Song SuffragettesでBlackmagic Designを軸としたワークフローを構築したのは、過去最高の決断のひとつだったと思います。