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Avidは、AES Show 2022で、MBOX デスクトップ・オーディオ・インターフェースを復活させ、Pro Toolsソフトウェアを搭載した新しい「MBOX Studio」を発表した。2022年10月末に発売予定。希望小売価格は税込116,600円。
MBOX Studioは、歌やポッドキャスト、ストリーミング用に、ボーカルや楽器、その他のソースを優れた音質で、ホーム・スタジオでレコーディング、編集、ミキシングできるオールインワン・ソリューションだ。
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MBOXは、Avidがこれまでに作ったオーディオ・インターフェースの中でも人気のある製品の1つで、パワー、シンプルさ、原音の品質を制作プロセスにもたらす能力が評価されてきた。
MBOX Studioは、新世代のクリエイター向けに再考されたUSBインターフェース・ソリューションだ。バンドルされたPro Tools Studioの1年間のサブスクリプションだけでなく、サードパーティのデジタル・オーディオ・ワークステーションも実行するMacおよびWindowsシステム用のオープンでより完全な機能を備えているという。
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ユーザーは、マイク、インストゥルメント、スタジオ・モニター、Bluetoothオーディオ、その他のアナログ、デジタルおよびMIDI機器を、他のデスクトップ・インターフェースよりも多い21×22の入出力で、簡単に接続可能。最適な音質を実現するために、MBOX Studioは、AvidのS6LおよびPro Tools|Carbonシステムに搭載されているものと同様のマイク・プリを使用している。
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MBOX Studioはクリエイティブなプロセスをサポートし、制作レパートリーを広げるために、豊富な新しいツールをすぐに利用できる。MBOX Studioを購入すると、Pro Tools Studioと楽譜作成ソフトウェアSibelius Artistの1年間のサブスクリプションが無料で使用可能だ。
バンドルされているMBOX Ignition Packに加えて、Brainworx Megadual、Megadual、Ampeg SVT-VR Classic、その他多くのプラグインとツールが含まれている。Avid Inner Circleプログラムは、数十万円相当のプラグイン、ビート、ループ、バーチャル・インストゥルメントを、年間を通して無料で提供している。
Avidのオーディオ・音楽ソリューションのプロダクト・マネージメント統括責任者であるフランソワ・クエレウィル氏は、以下のようにコメントしている。
クエレウィル氏:Avidの継続的なハードウェアとソフトウェアのイノベーションに、大きな影響を与えている音楽制作コミュニティに、MBOXを復活させることができ大変嬉しく思います。MBOXの再現には、妥協は許されませんでした。
素晴らしいソフトウェア・ツールが豊富に揃っていて、Avidのプロ級のオーディオ・ソリューションと同じ高性能コンポーネントを上手く活用して、最高級のサウンド・クオリティとプロダクションを、初心者レベルのパフォーマーから熟練したアーティストまで誰にでも保証します。
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また、MBOX Studioはこれまで以上のギターサウンドを提供するという。インストゥルメント入力のVariable Z(インピーダンス)切り替えにより、レコーディング中にギターのトーンを変更して、エフェクト・チェーンを補完できる。有名なギターアンプ・プラグイン Eleven MK II、多数のストンプボックス・エフェクトを使用しての演奏も可能だ。独自のアウトボード・ギター・エフェクト・ペダルを統合、トラックをリアンプ、内蔵チューナーを使用して、ピッチをキープする。
MBOX Studioは、ポッドキャスティング、ライブ・ストリーミング、SNSビデオ、画像のサウンド・デザインのワークフローを合理化して、加速する。例えば、お気に入りの機能にボタンを割り当てて、サウンド・エフェクトを挿入したり、イントロ音楽やナレーションなどの他のソースやコンテンツを取り込めるため、ユーザーはより洗練されたプロフェッショナルなコンテンツを素早く作成できるとしている。
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