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OMデジタルソリューションズ株式会社は、ミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-5」を2022年11月に発売する。カラーは、シルバーとブラック。OM SYSTEMサイトでの販売価格は税込162,800円。その他ラインアップは以下の通り。

  • OM SYSTEM OM-5 14-150mm IIレンズキット:税込195,800円(2022年11月発売)
  • OM SYSTEM OM-5 12-45mm F4.0 PRO レンズキット:税込195,800円(2022年12月発売)
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OM SYSTEM OM-5 14-150mm IIレンズキット

OM SYSTEM OM-5は、幅125.3mm×高さ85.2mm×奥行49.7mm、366g(本体のみ)の小型軽量ボディに5軸手ぶれ補正を搭載し、最大6.5段、さらに対応レンズとの組み合わせによる「5軸シンクロ手ぶれ補正」により、最大7.5段の補正効果が得られる。

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「5軸シンクロ手ぶれ補正」イメージ

同じく小型軽量の「M.ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせでコンパクトなカメラシステムとなり、強力な手ぶれ補正と相まって三脚が使えない場所でスローシャッターでの撮影を可能にし、大切なシャッターチャンスにもスムーズに対応する。「有効画素数2037万画素 Live MOSセンサー」や高性能の画像処理エンジン「TruePic IX」(トゥルーピック ナイン)の搭載により、自然な階調表現と高感度時であってもノイズの少ない高画質を可能にする。

OM SYSTEM OM-5には、画面内のさまざまなポイントでフォーカシングが行える121点オールクロス像面位相差AFセンサーが搭載され、高いフレーミングの自由度とピント合わせの高精度化を両立。さらに「星空AF」を備えており、天体撮影時のピント合わせの高精度オートフォーカスが可能になった。

小型軽量ボディながら、各部にシーリングを施し、防塵・防滴保護等級IP53、-10℃の耐低温という高い耐候性能を備える。また、レンズ交換時のイメージセンサー部へのゴミ・ホコリの付着によるトラブルを大幅に軽減するSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)を搭載。バッテリーにはコンパクトな「BLS-50」を採用し、付属のUSB-ACアダプターを使うことで本体内充電が可能だ。

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シーリングイメージ

コンピュテーショナル フォトグラフィ機能により、従来特殊な機材やパソコンによる画像合成などで実現していた写真表現をカメラ内で手軽に行える。OM SYSTEM OM-5は、「ハイレゾショット」、「ライブND」など、便利で多彩な機能を搭載している。

複数枚の画像を合成して約5000万画素の高解像画像を生成する「手持ちハイレゾショット」に新たに対応。手持ち撮影ならではの自由なアングルで高解像画像を可能にする。複数画像を合成することで、解像度の向上と共にノイズ低減も実現。さらに従来からある「三脚ハイレゾショット」も引き続き搭載している。

NDフィルターを使用したようなスローシャッター効果を使った表現が可能で、効果の段数はND16(4段分)まで対応可能。この機能によりNDフィルターを取り付けられない超広角レンズでもスローシャッター効果が得られ、LVシミュレーションON時にはスローシャッター効果を撮影前にファインダーや液晶モニターで確認できる。

プロキャプチャーを搭載。シャッターボタン半押しで記録を開始、シャッターボタン全押しの瞬間からさかのぼって記録することで、人の反応タイムラグ、カメラの動作タイムラグが原因で撮り逃がした瞬間もとらえる。最高30コマ/秒(AF/AE固定)の高速連写で、さかのぼって最大14コマ撮影できる。

ピント位置の異なる8枚の写真を撮影し、自動的に1枚に合成する深度合成モードの搭載により、過度に絞り込むことなく背景ボケを生かしながら、被写体に合わせて被写界深度をコントロールして撮影可能。主にマクロ撮影で威力を発揮する。

ライブコンポジットにより、明るく変化した部分のみを追加合成し、長時間撮影で発生しがちな画像が全体的に明るくなってしまう現象を防ぐ。街と星空を一緒に撮影するといった露出制御の難しいシーンでも、ライブビュー画面で状況を確認しながら、メリハリのある美しい写真を簡単に撮影できるという。

シフトレンズを使用して撮影しているかのように、ライブビュー画面で効果を見ながら、縦横同時に「台形補正」や「遠近感の誇張」といったデジタルシフトが可能だ。

その他、「ライブバルブ」「インターバル撮影/タイムラプス動画」「フォーカスブラケット」「HDR」「カラークリエーター」「アートフィルター」「フィッシュアイ補正」などが搭載されている。

OM SYSTEM OM-5の強力なボディ内5軸手ぶれ補正は動画撮影にも対応、動画専用の電子手ぶれ補正を組み合わせることで、手持ちでも安定した4K動画が時間制限なく撮影可能だ。像面位相差AFセンサーの情報を活用した動画用のフォーカシング制御も行っており、動画の特性に合ったスムーズなピント合わせを実現。

暗部からハイライトまで白飛び、黒つぶれなく収録でき、カラーグレーディングにより自由度の高い編集作業が可能な「OM-Log」に対応している。新たに縦位置動画にも対応し、カメラを縦位置にして撮影した場合、縦位置の動画ファイルとして保存が可能となり、SNSではおなじみとなった縦位置動画も編集ソフトを介さず手軽に作成できる。

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また、ハイレゾ対応のリニアPCMレコーダー「LS-P5」を接続することで、動画撮影時の音声を高音質で記録でき、スレートトーン発信機能によって動画編集時の音声データ同期も容易に行える。

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その他、パソコンにUSB接続するだけで高画質のWEBカメラとして使用可能な規格、USBビデオクラス/オーディオクラスに新たに対応している。被写体の動きや位置に応じて、AFエリアを縦11点、横11点から任意の奇数を選択して自由に配置できるカスタムAFターゲットモードを搭載。AFエリアの移動ステップは縦、横それぞれ3段階に選択可能だ。

インターバル撮影中のコマ間の急激な露出変化にも対応する、露出平準処理機能を搭載している。