Blackmagic Designによると、オーストラリアのコメディ・ファンタジー「1 For All」ウェブシリーズは、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KおよびBlackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2デジタルフィルムカメラで撮影され、フィニッシングにポストプロダクションソフトウェアであるDaVinci Resolveが使用されているという。

2019年に初回が放送された「1 For All」は、ダンジョンズ&ドラゴンズを一緒にプレイする不器用な友達グループの姿を描き、テーブルを囲むプレーヤーとファンタジーの世界のキャラクターが交互に入れ替わるスタイルを取っている。同作の第5シーズンは先日リリースされ、5分のエピソードが6本放送される予定だ。同シリーズの脚本はオリジナルで、Screen Australiaによる支援を受けている。また、同作は2021年にAustralian Cinematographer’s Societyの連続テレビ&コメディ部門のNSW地区において銀賞を受賞している。

1 For All: Season 5 [Official Trailer]

同作の脚本・監督はシドニーのディレクターであるエリオット・オーウェン・チャールズ氏、プロデューサー兼撮影監督は開始当初よりDeerstalker Picturesのゴールディ・ソエンティアント氏が務めている。ソエンティアント氏は、撮影にPocket Cinema Camera 6K ProとURSA Mini Pro 4.6K G2を使用し、フッテージはBlackmagic DesignのDaVinci Resolveでグレーディングしている。

ソエンティアント氏はクィアのアジア系オーストラリア人女性で、これまでに「Reaching Distance」、「Rhapsody of Love」、「Water Horse」の三作の劇場映画を手がけており、短編、テレビCM、フード、ファッション、ブランドコンテンツの撮影において10年の経歴がある。この仕事について同氏は、次のようにコメントしている。

ソエンティアント氏:常に何かを生み出すことに情熱を持っています。これには、ビジュアルアート、音楽、コスチュームなど、多数の表現方法が含まれます。そんな中で、撮影という仕事に恋に落ちました。言葉なしで、構図と照明だけで物語を伝えられることを非常に面白いと感じました。

同氏がBlackmagic Designの製品を選んだ理由は多数あるが、使いやすさ、簡潔なワークフロー、画質、価格帯がその主な理由だという。

ソエンティアント氏:本作を始める直前に、URSA Mini Pro 4.6K G2をメインのプロダクションカメラとして購入したんです。その前は、DSLR式のミラーレスカメラを使用していました。手頃な価格で優れた画質が得られるので、低予算でプロのようなルックの作品を制作できます。小型のカメラと比べて、G2は制作に必要なキット一式を取り付けるのが非常に簡単です。音響、モニタリング、フォーカス用のポートが豊富に搭載されており、取り付けに十分なスペースがあります。

最近は、映像制作が誰にでも可能になったことを非常に喜ばしく思います。手頃な価格のカメラや、編集・カラーグレーディング用のソフトウェアが多数販売されており、新しく参入する上での障壁を経験することなく、プロの品質の作品を制作することができます。これにより、自分たちが伝えたい物語を簡単に世の中に伝えることができます!

「1 For All」の第5シーズンはDeerstalker PicturesのYouTubeチャンネルで現在配信している。