CineGear Expo、 ニューヨーク・インダストリー・シティで開幕(2023年3月10日~11日)

Cine Gear Expo(2023年3月10日~11日)が、ニューヨーク・ブルックリン・ウォーターフロントの歴史あるインダストリー・シティで初めて開催される。50を超える技術やサービスの展示に加え、映画制作者や業界のリーダーによるセミナーやパネルディスカッションに参加可能。参加登録は無料。

2日間にわたるアートとテクノロジーのイベントは、ニューヨーク市のメディア・エンタテインメント局長官であるアン・デル・カスティージョ氏による歓迎の挨拶で始まる。デル・カスティージョ氏は、COVID-19の大流行後、ニューヨークの芸術とエンターテインメントのコミュニティの安全な復活を指揮した人物だという。

デル・カスティージョ氏:ニューヨーク市は、185,000人の雇用を支え、820億ドルの経済効果を上げている主要な生産拠点となっています。イノベーション、教育、技術の進歩、創造性に焦点を当てた企業の活気あるエコシステムがあるインダストリー・シティは、テクノロジー、エンターテインメント、メディア業界にとってこのプレミアイベントの開催に最適の場所です。

Expoの最初のイベントは、マーティン・スコセッシ・センターNYU(Tisch School of the Arts)のバーチャル・プロダクション・パネルだ。Tischの教授陣とモデレーターのロザンヌ・リモンチェリ氏が舵を取り、パネリストとしてバーチャルプロダクション施設Carstageのジョセフ・ホワイト氏とキンバリー・ダウド・ペトリッツィス氏、ディレクター/VFXスーパーバイザー/クリエイティブプロデューサーのマーク・デパスクエア氏が参加して、活発に議論が行われる予定。

CineGear Expo、 ニューヨーク・インダストリー・シティで開幕(2023年3月10日~11日)

その他のパネルハイライトは、金曜日の「Cinema Verité: DPs on Documentary Filmmaking」(キヤノン)で、撮影監督のマット・ポルウォル氏、クラウディア・ラスキ氏、ウォルフガング・ヘルド氏(ASC)がディスカッションを行う。土曜日には「The Cine Lens Manual」の共著者ジェイ・ホルベン氏が司会を務める「Cine Optics: Yesterday, Today and Tomorrow」が行われる。RIEDEL Communicationsは、オンサイトのボレロワークショップとボレロセットアップコンテストを開催し、それに伴う賞品を提供する。LUX Lighting、MBS、LiteGearは、「The Light is in the Shot: Integration lighting into the set」という、ギャファー、フィクスチャークルー、プロダクションデザイナーによる座談会を開催。Lumixからは、リサ・リンツラー、ショーン・デイビス、ニック・ダバス、ニコラス・ガランテといった映画製作者が登場する「Shooting with LUMIX: A Cinematographers Panel」が発表された。

国際撮影監督組合IATSEローカル600は、プロダクション・テクノロジー・スペシャリストのマイケル・チャンブリス氏がモデレーターを務める「Series TV 3.0: The Evolving Relationship Between DPs and Camera Operators」を紹介。デヤン・ジョージビッチ氏(ASC)は、フランク・デマルコ氏(ASC)、フランク・プリンツィ氏(ASC)、フレッド・マーフィー氏(ASC)による「Cinematographers Creative Process – De-constructing Scenes」を担当する。土曜日の午前中は、ソニーが撮影監督ジェンドラ・ジャーナジン氏とクルーに、East New YorkでのソニーVENICEとFX3のマッチングについて話を聞く。また、SynologyとAsteraによる有益なセミナーや、MBS Equipmentによる土曜日の朝食ネットワーキング・イベントにも参加可能。

ショーフロアには、AbelCine、Aputure、Avenger、Chimera、Core Group、Core SWX、Creamsource、Creative Solutions、Flanders Scientific、IATSE 52 Motion Picture Studio Mechanics、IDX、Kino Flo、Manfrotto Lighting、Nanlux、Rosco、SMPTE、The Garage Rentals、Videndum、ZEISS Cinematographyなど50社あまりがブースを構え、出展を予定。また、ARRI、キヤノン、Lumix、ソニーの映画用カメラを集めた「CineGear’s Camera Central Zone」が新たに登場する。シネマテクノロジー、トレンド、ギアの最新情報に触れた後は、ARRIが主催する金曜日の夜のインダストリー・パーティーで、思い思いの時間を過ごすことができる。