Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

Simmod Lensは、ミラーレスマウント用「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズを発表した。同製品は、正確なフォーカスのために簡単にシム調整できる、手頃で堅牢なマウントソリューションを求める顧客の要望に応えるため開発されたという。

Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

PL Cine Proレンズアダプターは、プロユース向けに製造されており、真鍮マウントのアルミニウム合金で設計されている。Eマウント、Lマウント、RFマウント、M4/3マウント、FXマウントのカメラに使用でき、マットブラックでアルマイト処理が施されている。PLロックリングには大きなタブがあり、スムーズなダンパー付きロック機構により、レンズ交換を簡単かつ確実に行うことが可能。また、各アダプターには1/4インチ20穴のアルカタイプの三脚座が付属しており、重いレンズの使用にも対応。内部にはフェルト素材を使用し、光の反射を抑えて光学品質を向上させている。

Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

他の多くのアダプターとは異なり、同社のPL Cine Proレンズアダプターは、フロント経由ではなく、リア(ボディエンド)からシム調整が可能。これにより、ユーザーは簡単な工具で短時間にアクセスし、簡単に調節が可能。各アダプターには、他社では有償の精密真鍮製シムが1組付属。真鍮製のシムは、0.3mm、0.5mm、1.0mmの厚さで、同社のWebサイトから追加購入できる。

なぜシムなのか?

シムとは、マウントの深さを調整し、無限遠のピント合わせやフォーカスマークの精度を高めるために使用される薄いリング状の材料。シムを追加すると、レンズがわずかに前方に位置するため、ピントが合う位置がずれる。このシムによるバックフォーカス調整は、レンズ、アダプター、カメラボディ間の公差の違いによる誤差を補正するために不可欠だという。映画の世界では、大手レンタル会社は、撮影に使用されるすべてのカメラとレンズの組み合わせのフォーカスをチェックし、必要に応じてシムを使用している。

Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

これは、特定のレンズやボディが粗悪品であるとか、まったく精度が低いということではないが、シムは、製品が適切に機能するように、特定の範囲の寸法やその他の物理的特徴に適合するように製造されている。そのため、レンズが許容範囲の片方に設定され、カメラマウントが許容範囲のもう片方に設定されている場合、フォーカスが期待したほど正確でなくなることがあるという。シミングによって、ユーザーはその許容範囲を正確に微調整し、最良の結果を得ることができるという。

同社のPL Cine Proレンズアダプターは、カメラ、レンズ、マウントアダプター間の相乗効果により、正確な無限遠フォーカスを可能にする。同社は、すべてのユーザーがプレミアムな価格を支払うことなく、これらの調整を利用できるようにするべきだと考えているという。

Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

ロック式ダストカバーが付属

カメラ本体のボディキャップがレンズアダプターに装着できないため、レンズを外してアダプターを装着したまま、カメラのセンサーを保護して輸送することができる、剛性・脱着式のロック式ダストカバーが付属している。

Simmod Lens、「PL Cine Pro」レンズアダプターの新シリーズ発表

PL Cine Proレンズアダプター各種(Eマウント用、Lマウント用、RFマウント用、M4/3マウント用、FXマウント用)は、Simmod LensのWebサイトを通じて、各189USドルの紹介価格で提供されており、すぐに注文が可能。