Blackmagic Design導入事例:バイラル動画「Movie Effects Gone Wrong」の場合

Blackmagic Designによると、制作会社SOKRISPYMEDIAとサムスンが、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro、Blackmagic URSA Mini Pro 12K、Blackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2デジタルフィルムカメラを使用して、最新のバイラル動画「Movie Effects Gone Wrong」を共同で作成したという。ポストプロダクションでは、編集、グレーディング、ビジュアルエフェクト(VFX)、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用された。

SOKRISPYMEDIAのクリエイティブディレクターであり、共同創設者であるサム・ウィッカート氏が同作品を監督。アクションヒーローが映画スタジオのバックロットを舞台に、陽気でスリリングなチェイスシーンに巻き込まれる様子を描いている。「Samsung T7 Shield Portable SSD」のプロモーション用に作成された同作品は、従来型の制作、スタント、驚異的なVFXを組み合わせており、同社にとってこれまでで最も野心的な作品のひとつであるという。

プロデューサーのランス・B・ウィトマー氏は、当初よりSOKRISPYMEDIAのために限界に挑戦することに興奮していたという。

ウィトマー氏は、次のようにコメントしている。

ウィトマー氏:このプロジェクトがこれまでの作品と異なっている要因のひとつは、その舞台です。私たちが大好きなクレイジーなアクションに加え、スタジオのバックロット全体と複数のジャンルの映画セットでストーリーが展開されます。この動画には、7つの独特なセット、ワイヤースタント、カースタント、追跡、乱闘のシーンが含まれています。最大規模の撮影クルーで、LAの2つのロケーションで5日間に渡って撮影しましたが、これはVFXを適用する前の物理的な制作における実質的な要素に過ぎません。

プロジェクトの撮影には、Blackmagic Designのカメラが3台使用されたが、カメラが小型であることにより、厳しいスケジュールを迅速に進めることができたという。

サム・ウィッカート氏は、次のようにコメントしている。

ウィッカート氏:今回は、いつも以上にテキパキと迅速に撮影を進めました。これは多くのことを物語っていると思います。Blackmagicのカメラは、持ち運びしやすく迅速に作業でき、多くのサポート機器を装着する必要もありません。それでいて、高品質でシネマライクなイメージが得られます。

Blackmagic Design導入事例:バイラル動画「Movie Effects Gone Wrong」の場合

サムスンとの提携は、制作においても有利に働いた。

ウィッカート氏:Blackmagic URSA Mini Pro 12KとBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proから直接Samsung T7 Shield Portable SSDに収録しました。つまり、現場で撮影している最中にBlackmagic RAWファイルを編集に回すことができました。これらのドライブはBlackmagic URSA Mini Pro 12Kのフッテージを12288×6480のフル解像度で収録するのに十分な速度を備えていました。読み込み/書き込み速度のせいで解像度が制限されなかったのは、すばらしいことです。

また、Blackmagic Cloudを使用したことで撮影中にシーケンスの編集を開始でき、ショットを撮り損なうことはなかった。

製作責任者のマイカ・マリニクス氏は、次のようにコメントしている。

マリニクス氏:一時的な編集を進められることだけでなく、VFX監督のブレンダン・フォードが、VFXショットをトラッキングして必要な情報を確実に得ていることが非常に重要でした。

フォード氏は、同作品の成功の鍵は写真のようなリアルさにあると考えていた。

フォード氏:すべてのエフェクトが、フッテージプレートに馴染んでいなければなりません。そのため、撮影に加えて、セットをスキャンしたり、照明の基準をたくさんキャプチャして、デジタルでシーンを再現する必要がありました。Blackmagic Cloudを使用して、常に変化するResolveプロジェクトでショットをトラッキングできることがすべての鍵でしたね。

Blackmagic Design導入事例:バイラル動画「Movie Effects Gone Wrong」の場合

エディターのジョシュア・コール氏が、DaVinci Resolve Studioを使用して現場でラフカットを作成した。同氏は撮影中にカメラの後ろでラップトップで作業していた。コール氏はフッテージをSamsung T7 Shield Portable SSDに直接コピーしたが、これは同氏と1日の終わりに編集を確認するウィッカート氏にとって、DaVinci Resolve Studioで共有メディアとして機能した。

ポストプロダクションでは、12分の動画のために、チームで100以上のCGショットを作成した。最新の編集を常に把握するのに、DaVinci Resolve StudioとBlackmagic Cloudのコラボレーション機能が役立った。多くのショットは、VFXおよびモーショングラフィックス・ソフトウェアであるFusion Studioと、DaVinci Resolve StudioのFusionページを使って合成された。

ウィッカート氏にとって、最も難しくやりがいがあったシーンは、リアルなヘビが登場するシーンであったという。

ウィッカート氏:CGのヘビが、飛行機の客室で15mほどの大きさに成長するんです。ヘビの形と動きを完璧にすることに多くの時間を費やしました。このシーンが本当にリアルにできたのでとても満足しています。

これまでで最も意欲的な作品ということもあり、動画の制作過程をスピードアップするだけでなく、高品質を維持するという目的においても、会社が最新のツールを使用したことをマリニクス氏は評価している。

マリニクス氏:私たちはワークフローを改善し、より短い納期で素晴らしいショットを提供する方法を次々と見つけて進化しています。実際の制作現場において、状況に適応し成果を出す方法を学ぶことで、映像制作者としての躍進や成長が得られることが多いんです。いつものことですが、これを実現するために、Blackmagic Design製品に頼っていますね。

「Movie Effects Gone Wrong」はYouTube.comで視聴可能。

Blackmagic Design導入事例:バイラル動画「Movie Effects Gone Wrong」の場合