RED DIGITAL CINEMAは、2023年4月15日~19日に開催されるNAB Show 2023にて、「RED Connect」などの最新イノベーションを展示する。V-RAPTORおよびV-RAPTOR XLカメラシステムはフル解像度のライブR3Dビデオストリーミングの配信に対応し、シネマ、バーチャルプロダクション、放送からライブイベントやスポーツまでREDを使用して作品制作が可能になる。NAB Showの展示会場全体でREDの最新情報を見ることができるという。
B&H(ブース#C8317)
RED、HP、NVIDIAとの提携によるライブシネマティック8K
独自のRED Connectライブ8Kワークフローで、R3Dでリアルタイム8Kライブ出力のデモを行う。リリースされたばかりのV-RAPTORカメラ用RED Connectモジュールを使うと、RAW R3Dファイルをリアルタイムでストリーミングできるようになる。ワークステーションには、最新のNVIDIA RTX 6000 Adaを搭載した「HP Z8 Fury G5」を使用。ストリームをデコードし、ライブ8K映像を8Kディスプレイに送信できるという。
必要だったコンピューティングプラットフォームを排除
RED ConnectはR3DファイルをプロキシコーデックにトランスコードするSNS/EVOストレージサーバーと連携し、ノンリニア編集プラットフォームはトランスコードされたメディアに直接アクセスできるようになる。これにより、従来のコンピューティングプラットフォームが不要になり、インスタントメディアネットワーキング環境と、効率的なオンセットワークフローの独自ワークフローが実現できるという。
マジックボックス(ブース#C8045)
RED、Adobe、Pixera、SISU Cinema Robotics、DrivingPlates.com、Magicboxを備えた世界初のモバイルバーチャルプロダクション「Superstudio」内でのインタラクティブな体験
ユニークなモバイルLEDボリューム内で、訪問者は車のシーン、または列車のシーンのセットアップを体験可能。映像はSISUカメラロボットに搭載されたRED KOMODOカメラでキャプチャされ、アドビの統合ソフトウェアを使用してカメラからクラウドに直接送信される。参加者はすぐに、編集された共有可能な体験のミニムービーをダウンロードするためのリンクが記載されたメッセージを受け取れる。
マイクロソフト(ブース#W1529)
RED ConnectおよびRED Connectモジュールショーケース
REDは、MetaのOpen Video Pipeline(OVP)およびMicrosoftと連携し、Meta Questユーザー向けのエンドツーエンドのライブ8K60Pストリーミングシステムの作成が可能。ライブストリーミングコンテンツプロデューサーに画質と使いやすさの提供が可能としている。
無料のオープンソースリファレンスであるOVPは、品質を低下させる処理とパッケージングのためにサードパーティのクラウドビデオインフラストラクチャプラットフォームを使用する必要性を排除し、8K60P+ライブビデオストリーミング用の完全なエンドツーエンドシグナルフロー設計を提供。Microsoftと連携することで、OVPはクラウドのスケーラビリティ、セキュリティ、信頼性を活用して、高品質のビデオストリームをエンドユーザーに配信できるという。
デジタルシネマキャプチャのリーダーであるREDのV-RAPTOR、V-RAPTOR XL、KOMODO、および最近リリースされたRED V-RAPTOR S35カメラシステムは、B&H、ProTech(#C5350)、Videndum(#C5817)などのさまざまなパートナーブースで紹介される。
先月発売された新しいV-RAPTOR 8K S35とV-RAPTOR XL 8K S35は、REDの新しいS35センサーを備えており、8K VVと同じ高速な映画品質のセンサースキャン時間を備えている。前世代の2倍の速さで16.5+ストップとスーパー35mmレンズをカバーするダイナミックレンジを維持している。V-RAPTOR XL 8K S35には、REDの新しい統合電子NDシステムも含まれている。