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カメラまたはその他SDI/HDMIソースとiOSデバイス間をつなぐ小型ユニット

Accsoonは、モニタリング/レコーディング/ストリーミングアダプターの新製品「SeeMo Pro SDI」を2023年夏に発売する。米国での希望小売価格は349ドル。

SeeMo Pro SDIは、LightningまたはUSB-Cケーブルを介してカメラまたはその他のSDI/HDMIソースとiOSデバイスの間をつなぐ小型ユニット。カメラ、ミキサー、ゲーム コンソール、ワイヤレスレシーバーからHD SDIまたはHDMI経由で最大1080P60fpsのHD信号を受信し、HD SDI入力をループアウトしてAccsoon独自のワイヤレス転送システム「CineView SE」や「Quad SDI」などの他のダウンストリームデバイスに接続可能になるという。

SeeMo Pro SDIは電力効率が高く、ソニーNP-Fスタイルのバッテリーまたはプログレードの2ピンDCコネクタを介して動作する。接続されたiPadまたはiPhoneに5V/2.4Aの電力を供給して、長時間の動作を実現できる。また、パワーバンクとして動作が可能で、USB-C経由で他のデバイスを充電することも可能としている。

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無料のAccsoon SEEアプリと組み合わせると、iPadにやiPhoneは波形、倍率、ベクトルスコープ、フォールスカラー、ピーキング、オーディオレベルメーターなどのプロフェッショナルツール一式を備えたフル機能のプロダクションモニターとして使用可能になる。

ユーザーは、カスタムLUTを適用するか、オニオンスキンイメージオーバーレイを使用して、ショットを正確に並べることが可能。画面上でアナモフィックビデオのスクイーズの解除やビデオを反転して自分撮りを支援するオプションも搭載している。

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AccsoonはSeeMoとSEEアプリを最適化してレイテンシーも低くし、同社テストによると従来のSDIモニターに匹敵するという。SeeMo Pro SDIはフォーカスプルにも最適としている。

プロの現場で使える頑丈な造り

SeeMo Pro SDIは、柔軟な複数の1/4-20回転防止取り付けポイントを備えた頑丈かつ軽量アルミニウムボディを特徴としている。

オンカメラモニタリングの場合、専用の取り付けオプションを使用して、SeeMo ProをiPhoneまたはiPad miniの背面に直接配置が可能。または、一部のカメラオペレーターは、SeeMoをカメラまたはジンバルに個別に取り付け、iPhoneまたはiPadをケーブルで接続したい場合のための1mの延長Lightningケーブルを用意しているという。

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SeeMo Pro SDIは、AccsoonのiPad用のオンセットモニターに変身させるPowerCages製品ラインを利用して、大型iPadおよびiPad Proを理想的なディレクターのモニターに変えることも可能。PowerCage IIとPowerCage Pro IIはiPadを金属保護で囲み、SeeMo Pro SDIをセットアップの背面に取り付けられる。内蔵のキックスタンドにより、転倒することなく安全に設置できるという。

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SeeMo Proの外観は業界をリードするデザイナーの意見を反映し、熱効率を大幅に向上させているという。

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直接録音して共有

高品質のHDビデオをiOSデバイスに入力が可能。iPhoneやiPadの内部カメラで撮影したビデオと同じように直接iOSデバイスのカメラロールとして取り扱いでき、H.264可変ビットレートや60fps8ビットで最大1080pの記録に対応する。

また、SeeMo Pro SDIを搭載したiOSデバイスから直接RTMPを使用して、YouTubeやFacebookなどの一般的なビデオ共有プラットフォームにライブストリーミングを実現可能。配信にラップトップは不要としている。

ZACUTO Z-FINDERでSDI EVFに変形

SeeMo Pro SDIは、iPhoneをプロフェッショナルなSDI/HDMI EVFに変える「Zacuto Z-finder」iOS電子ビューファインダーソリューションを提供予定としている。今週初めに発表されたこのアプリは、Accsoonと共同で開発され、カスタマイズされたバージョンのSEEアプリを使用する。最新のiPhoneの色精度と解像度は、従来のEVFの完全な代替品となり、縦向きのビデオ撮影用に横向きまたは縦向きモードで使用することも可能だという。

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柔軟な電源供給

SeeMo Pro SDIは、ソニーNP-F タイプのバッテリーまたはプロ仕様の2ピンDCコネクタを介して電力を供給が可能。これらを組み合わせることで、ユーザーは電源を切らずにバッテリーを交換できる継続的な電源ソリューションを実現できるという。DC接続は、6.4~16.8ボルトの電圧範囲に対応する。

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なお本機は、2023年4月16日から4月19日(現地時間)まで米国・ラスベガスで開催される放送機器展示会「2023 NAB Show」の同社ブースにて展示予定。



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